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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos12終宴〜Curtain fall of The Desperado Party〜
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りサーベイヤーとの距離を詰める事に専念せねば。ルシリオンにばかり頼るというのは年長者として格好の良いものではない。
『おおっと! これは凄まじい! チーム・バルケッタ・インダストリーのアダマンタイトが尖塔をなんとパワーだけでへし折り・・・ブン投げたぁぁぁーーーー!!』
実況者のその話を聴き、後方へと目をやる。半ばで折られた10m級の尖塔が我、そしてサーベイヤーへと向かって飛来しているのを視界に捉えた。直撃は間違いなく圧死だ。回避に全力を注ぎ、迫り来ていた尖塔を避け、別の尖塔に墜落したのを見送った。
しかしそれだけでは終わらなかった。尖塔が大きく跳ね、無軌道で再び迫って来たのだ。別の尖塔群を盾とするために我は急降下。遅れて強烈な地鳴り、鼓膜を破れてしまうかのような轟音が我を襲った。
(ちょうどいい。このまま進もう)
頭上に折り重ねっている尖塔の隙間と言う隙間から漏れる明かりを頼りに、薄暗い峡谷内を翔ける。
『えー、ここで恒例の開発者さんの自慢話です! 汎用作業用自律型デバイス試作機α・アダマンタイト。作業用は力、力こそすべて! という事で、完全パワータイプの機体だ!――っと、アダマンタイト、連続して尖塔をへし折り、前を行くサーベイヤーとペガスへ放り投げまくる! こんな地獄絵図の中、ガーダーはどこへ行った!?』
あの者たちには申し訳ない気持ちも僅かばかりにあるが、ここは先を行かせてもらおう。鳴り止まぬ轟音、途切れぬ振動。アダマンタイトは必殺の尖塔投げを繰り返す。我は尖塔の隙間を縫うように翔け、リードを広げることに専念する。
そんな中、轟音の合間からサーペイヤーとペガスの悲鳴が聞こえるようになった。死にたくない、ふざけるな、デバイスのくせに、潰されるなんて嫌だ、などなどだ。特に未だ少年と呼べる歳であろうサーペイヤーは半ば狂乱状態。死の恐怖を感じ、ようやく己らが出向いた場所がどれほどの危険を孕んでいるのか理解したようだ。
『これはまずいぞ! いくら犯罪者であろうと、デスペラードパーディ内での故意の殺害はご法度! チーム・バルケッタ・インダストリーの開発主任さん! アダマンタイトを止めてくれぇぇーーーっ!』
「ひ、ひぃぃーーー!」
聞くに堪えぬ悲鳴。こうなってはもはや仕方あるまい。頭上を翔ける2人の魔力反応を感知し、2人が通り過ぎた時を見計らい尖塔群上へと飛び出す。
『ここでようやくガーダーが姿を現した!!』
――鋼の軛――
アダマンタイトを視界に収めると同時に鋼の楔を発動し襲撃。黒い鋼の体を貫く。ついでに、「貴様もここで墜ちてもらおう!」ペガスにも軛を打ち込み、身動きを制限する。間髪入れずにペガスへと右手を翳し、「ぐ、ぉぉおおおお!?」奴のリンカーコアを抜き出す。
『鋭い、速い、精確!
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