暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos12終宴〜Curtain fall of The Desperado Party〜
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炎と魔力の付加をキャンセルさせて、ただの物理攻撃にすることで、アミントゥスの有している装甲と魔力障壁の防御力より下回る威力にしたから、だそうだ!』
(私の斬撃が、アミントゥスの装甲に負けている、だと?)
炎をキャンセルされたぐらいで鈍るほど、私の一撃は甘くはない。聞き捨てならないその話には少々苛立ちを覚えた。では見せてやろう。剣の騎士の、本当の斬撃を。“レヴァンティン”を具現させた鞘へと納め、最後のカートリッジをロードする。ただの物理攻撃で、その鋼のボディを寸断してくれる。
尖塔の上に降り立ち、居合の構えでアミントゥスを待ち構える。奴は当然とも言えるが向かっては来ず、滞空したままだ。ならば・・・「こちらから向かうまでだ」両脚に魔力を籠める。
「参る!」
頭上にパンツァーシルトという名の障壁を展開してから跳び上がる。瞬間的にアミントゥスへ最接近できる自信はあるが、万が一にも迎撃されては堪ったものではない。しかしそれは杞憂だった。迎撃されるより早く奴の目の前へと移動し終えることが出来た。
「閃ッ!」
――紫電清霜――
柄を握り、上半身を捻りながら“レヴァンティン”を抜き放つ。鞘内部に溜めた魔力の爆発力を利用した超高速の居合による一閃。アミントゥスは避ける事も防ぐことも出来ずにこの一閃を受けた。手応えは十分。ゆえに結末を見届けることなくレースに戻る。
『これはすごい! セイバーの目にも映らぬ鋭い剣閃に、アミントゥスは成すすべなく真っ二つだぁぁぁーーーっ! さらに泣き叫ぶ開発主任ーーーーーー!!』
それが結末だった。さて。レースに復帰したはいいが、最早チーム・ロウダウナーのマゼランの姿はもう見えず。あとはザフィーラとルシリオンに託すほかない。
「ガーダー、あとは任せた!」
「ああ!」
『チーム・ロウダウナーに遅れること2分! セイバーとガーダーが交代!』
私と入れ替わるように峡谷内へと降り、飛び去って行った。ザフィーラがスタートしてから1分後、チーム・レガリアのペガス、チーム・バルケッタ・インダストリーの自律型デバイス、黒いボディをしたアダマンタイトがスタートした。
†††Sideシグナム⇒ザフィーラ†††
第1位で翔けるロウダウナーのサーベイヤーに大きく離されてしまったが故、我らの撃破目標、チーム・レガリアとの戦闘は後回しにし、まずはロウダウナーに追いつくことにした。先のアンカーに比べればあまりにも遅い飛行速度ということもあり、僅かに背中を視界に捉えることが出来た。が、「む?」後方より魔力反応が高速で接近しているのを察知。魔力反応ということは、間違いなくレガリアのペガス。
(悪くはない状況だな)
追いつかれた際には存分に我の拳を奮わせてもらおう。だが今は可能な限
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