暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos12終宴〜Curtain fall of The Desperado Party〜
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ーは、向こうから仕掛けてきた場合は破壊して良い。あ、あー、ロウダウナーもそうか。仕掛けてきた場合は撃墜していい。だけどリンカーコアは回収しなくていい。本物の戦闘と言うのをその身に感じさせてやるだけで十分だ――

ルシリオンからの指示を思い出す。前を行く1人と1機にはこちらからは手が出せないのだと。ならば追い抜くしかあるまい。尖塔の隙間を縫うように翔け、徐々に接近していく。と、そんな時、「む・・・!」アミントゥスに動きがあった。奴は背部にミッド魔法陣を展開。全身から魔力を放出した。やはり魔導師の特性を持ったデバイスのようだ。

「来るか・・・!」

アミントゥスが減速、そして私へと体を向けて来た。転移か起動かは判らないが、両前腕にはガトリング砲と呼ばれる重火器を装備。そして砲身が回転し始め、幾つもの銃口から秒速何百発という魔力弾が放たれてきた。
防御では押し切られるな。回避一択しかないということだ。すぐさま行動に移す。射程範囲が広く、避けきるには少々苦労しそうだ。が、それは弾幕の厚い近距離での話。アミントゥスから距離を取れば自然と弾幕の間隔が広まるため避けやすい。
それに、尖塔がちょうどいい具合の壁となって防いでくれる。尖塔を盾に接近を試みるか。尖塔に身を隠しながらアミントゥスに接近を試みるが・・・。

(大した威力だな。鋼のように硬い尖塔を撃ち砕き折るとは・・・!)

今しがた隠れていた尖塔が魔力弾の掃射を受けてへし折れ、下方の尖塔へ落下、別の尖塔にぶつかりさらに砕けた。やはり防御はしない方が良いな。

「だがもうこれで・・・終いだ!」

――紫電一閃――

下からアミントゥスの背後に回り込み、火炎の斬撃、紫電一閃をお見舞いしてやる。両手に大型のガトリング砲という機動力を度外視した武装だ。圧倒的な防御力を有していない以上はこれで終わりだ。“レヴァンティン”を振り下ろす。炎の斬撃は確実にアミントゥスを捉え、斬り・・・「むっ?」避けなかった。アミントゥスに刃が触れた途端、炎が掻き消え、刃が弾かれた。

(炎熱付加のキャンセル能力か・・・!?)

奴は両手のガトリング砲を放り捨て、振り向きざまに両手の十指に付いた刃による連続貫手を繰り出してきた。それを“レヴァンティン”で弾き逸らしつつ、試しにもう一度カートロッジを1発ロードし、刀身に火炎を噴き上がらせる。

「はあああああ!!」

――紫電一閃――

アミントゥスは防御を取らずにそのまま一撃を受けた。が、「やはりか」火炎が掻き消え、刃が弾かれた。

『はい、恒例の開発主任からの自慢話もといデバイス情報! 対魔導師戦用自律型デバイス試作機Γ・アミントゥス。炎熱変換された魔法を全てキャンセルする機能を搭載しているとのこと。セイバーの斬撃を防ぐことが出来たのは
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