暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos12終宴〜Curtain fall of The Desperado Party〜
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ゼン”で打ち出す。フリーゲンは真っ直ぐミスリルんところへ向かって行く。けどミスリルは動きを見せることなく突っ込んでく。やっぱりAMFを搭載してるのか、と思えばそんな気配も無い。
あと数秒で直撃ってところで「んな!?」目を疑う光景が視界に映り込んだ。なんでか攻撃を受けてもないのにミスリルがバラバラになっちまった。その光景につい呆けちまったあたし。
『これはどういうことだ!? チーム・バルケッタ・インダストリーのミスリルが、チーム・パラディース・ヴェヒターのバスターの放った攻撃を受けるより早くバラバラになったぞ!・・・やや!?』
「なんだ!?」
バラバラになったミスリルの体の破片が、ものすごい勢いであたしに向かって来た。呆けてた所為もあって初動に遅れが出来ちまった。最初のパーツ(高速すぎて見えなかった)があたしの左肩に直撃したけど、痛みは小さい。大丈夫だ。
――パンツァーシルト――
2つ目からのパーツはギリギリ障壁で防ぐことが出来た。次々と障壁にぶつかってくるミスリルを構成する体のパーツ。ものすげぇ音と衝撃が全身に伝わって来るけど破れない、当たり前だけどな。で、障壁越しだからよく観察できるようになった。
ミスリルはどういう仕組みかは判んねぇけど、奴は体を分割することが出来るみたいだ。判ったことはもう1つ。コイツはAMFを搭載してない。してたら障壁をキャンセル出来るはずだからだ。
(攻撃が止んだらまた元に戻るってか)
障壁に弾かれていたパーツが唯一攻撃に来なかったミスリルの頭部の下に戻って行って合体。バイザーの奥で目らしい光が細まって、あたしに向かって飛んで来た。
後ろからも他2チームの第二翔者も迫って来ているし、あんま時間は掛けたくねぇけど、その2チームの内の1人はどうしてもブッ叩いておきたい犯罪者だ。ソイツが来るまでの時間潰しっつうことで相手にしてもいいかもな。
バイザーにミッドチルダの言語で、目標捕捉。戦闘開始。って表示されたかと思えば、両手に持つナイフを拘束で振るってきた。
「テートリヒ・シュラーク!!」
あたしは障壁の連続展開して防御つつカウンターで“アイゼン”の一撃をお見舞いしようとしたけど、「めんどくせぇ、コイツ!」当たる前に部分部分で分割されるから空振りする羽目に。
『えー、ここで開発主任さんから情報です。悪環境下作業用自律型デバイス試作機α・ミスリル。電磁石搭載のボディであり、電磁力によって分割・合体が行えるそうだ! 負けなしの鉄槌騎士バスターも、この異質なボディを有するミスリルに苦戦は必至か!?』
「随分と面白ぇ体を持ってんな、お前!」
つうか、悪環境下作業デバイスのクセして何で戦闘してんだよ。ミスリルの分割回避、分割攻撃(腕を伸ばしての刺突や、足を延ばしての蹴り)
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