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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
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ない理由と・・・右手のマークの意味はなんだか分かる?」
「何と無くなら・・・。えっとね、二つの円に隔てるように波線だから、円が世界を示してて、波線がそれを隔てる壁・・・かなって」
「それじゃあ僕達がポケモンの世界に居る理由は変になっちゃいますよ?だけど普通に考えるとそうし・・・・・・よけてっ!!」
マリルが草むらが揺れた音を聞いてシキジカを抱えてよけた。すると、さっきまでいた場所の土が深く抉り取られて・・・いや、陥没していた。何が起こったのか驚いて、考える暇を与えることもなく暗闇の草むらから色々なポケモンが飛び出してきて、技を二人に放ってきた。いきなりの襲来者に驚きながらも飛んできた技を全てギリギリでかわしながら、
「な、なんなのこの人たち!!?」
「この人たち自我失ってるみたいですよ!! 囲まれましたし、戦うしかっ!!」
「でもアタシ達はまだ技は使えないし、使い方分からないのにどうやって!!」
「・・・隙をついて体当たりするか、逃げるしかないよ!! スイレンさんは後ろをお願い!!僕はスピア達をなんとかするからッ!!」
「わ、分かった!! マコトさんも無理しないで!!」
自分に向かって飛んでくる技を避けつつ、避けた技が当たらないように注意をしながら声を掛け合って回避する。左から飛んで来たものを前ジャンプでマコトは避けつつスイレンに右から飛んでくると注意し、それを聞いてスイレンは避ける場所を若干きつい体勢ながらギリギリ回避して、直ぐに体勢を元に戻して、行けるようなら体当たりして倒して行く。マコトも同様にこのパターンで回避して攻撃をしながら、こちらは行ける時には深追いして体当たりしたり、交わしたのを見て身体を回転させて尻尾を振り回してみたり、時にはスイレンのフォローに入ったりとサポート兼アタッカーの立ち回りだった。
それからちょっと経つと、考えてからでは無くて感覚で避けれるようになり、必然的に技を喰らわなくなって攻撃が当たるようになるまで急成長した。そして、主力の体当たりが安定するようにもなったのも大きな利点でもあった。
「このくらい減らせば大丈夫かもっ!! スイレンさんっ!!」
「こっちも大丈夫ナノっ!!」
「了解っ!!じゃあ活路開くから、その後付いて来てっ!!」
「分かっ・・・ひゃあっ!!?」
悲鳴が聞こえ、マコトは振り返るとスイレンが倒れていた。その原因は彼女の後ろ左足に絡まっている"蔓のムチ"・・・逃れようと脚をバタつかせるが、全く解けそうにない・・・。しかもその後ろには 勝ったっとばかりに 技を溜め込んで放とうとしていた。すぐに助けようと向かうが、残っていた敵がマコトの進路を邪魔をする・・・。
「スイレンさん早く蔦から逃げっ・・・ぐはぁっ!!?」
「マコトさん!! う、うぁわ・・・だ、誰か・・・誰か助けてっ
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