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最高のタイガース=プレイヤー
第二章
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潮が滲み付いているのである。
 だが今バースも掛布もそのマウンドは見てはいない。二人が見ているのは甲子園の風であった。阪神の風であった。
「つまりや」
 掛布は手にしているバットを構える。そうしてバースに告げた。
「流すんや」
「流すのか」
「そう、風に合わせてな」
 掛布が言うのはそれであった。
「時と場合に応じて流し打ちにしたり広角打法でいく。それだけで全然違う」
「そうだったのか。じゃあ僕や掛布は」
 二人共左バッターである。ここも重要であった。
「そうや。レフトを狙うことも重要やで」
「ううむ、そうだったのか」
 バースはそれを聞いてあらためてレフトスタンドを見る。今はそこから右に風が流れている。この場合は。

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