近所の気になるお兄さん
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時間は跳んで現在は消灯時間が既に過ぎ去った午前3時
青年……もといこの基地の数少ない男性の教官である“フリッツ・ラケーテン”は自室(自室と呼べるのか怪しい位にゴチャゴチャ物が置かれている)の一角で何やら怪しい動きをしていた
怪しいと言ってもただ単に何かを造っているだけなのだが……まぁ
その開発スピードが異様で人間離れしているのである
「ISなんてものができちゃいましたからね……これでもISと対等に戦える自信はあるけど妹達を護りながらはお兄さん厳しいですから」
これが独り言なら気持ち悪いのだがこの場には彼に返事をするものがいる
『それで……今回は何を?』
近くにあった端末からホログラムで女性が写し出される
しかし所々その女性が人間ではないと思われる箇所が目立つ
「ああ、私もISに似て否なる物を造ろうと思いましてね………W.I.Zβやα、γはそのアシストAIも担ってもらいますからね」
W.I.Z(ウィズ)とは彼が造った妹である
自分がどうしても妹達を助けられない(そんなの有り得ないだろうが)……そんな時にフリッツの自室にある様々な兵器を駆使して戦う成長するAIであり、フリッツファンクラブの会長でもある。
ちなみにW.I.Zは全員フリッツに惚れている
フリッツはそんなの気づいてない(気づいたとしても『これこそ家族愛だ!!!』で片付けるだろう)
『はい!全力でお手伝いさせていただきます!』
「ふふ、頼もしい妹でお兄さんは嬉しいですよ………」
『あら、勿論私だってまけませんよ?』
『姉にも妹にも負けるつもりはありません』
上から
水色の髪で元気いっぱい末っ子のW.I.Zγ
金髪でおっとりした性格の長女W.I.Zα
紅い髪でTHE COOLを体現する真ん中の子W.I.Zβ
「ふふ……仲が良い事は善いことです……そろそろ寝ましょうかね」
そうこうしている間に時計は4時を指そうとしていた
流石の彼でも少しは睡眠を摂らなければコンディションに不調が現れるのだ
「おやすみ……W.I.Z……そして世界の妹達……」
どこまで行ってもシスコンであることは変わらない
そもそも……世界の妹達って……この基地以外にも彼の妹が存在するのか!?
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