暁 〜小説投稿サイト〜
MS Operative Theory
軍編制
地球連邦軍の編制B
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
??軍閥化と分裂の兆しが見え隠れする、U.C.0080年代中期以降の地球連邦軍??

 地球連邦の成立とともに編成された地球連邦軍は、地球連邦を構成する国家の軍隊から戦力を抽出して組織されたこともあって、軍閥傾向が強い軍隊となっている。一年戦争でもレビル将軍やゴップ大将の派閥が存在しており、MSに対する意識の差や星一号作戦前後における意見の相違などが見られた。

 しかし、戦争中だったこともあって各派閥の対立は深刻なものではなかったようだ。 軍閥の政治力学が顕著化された時期は一年戦争後のことで、特にU.C.0081,10,13に連邦会議で承認された「連邦軍再建計画」がその引き金となったと考えられる。

 U.C.0080年代前期、地球連邦軍にはジーン・コリニー大将の派閥や、ジョン・コーウェン中将の派閥などが存在していた。特にジョン・コーウェン中将は、「連邦軍再建計画」の中でも重要な位置を占める「ガンダム開発計画」の式をとって居た。

 かつてレビル将軍閥に属していたとされるコーウェン中将は、レビル将軍が戦死した後も勢力を失うことなく、地球連邦軍内に派閥を築いていた。

 しかし、コリニー大将閥がU.C.0083のデラーズ紛争を利用してコーウェン中将を失脚させると、大将の腹心であったジャミトフ・ハイマン准将が特殊部隊ティターンズを設立。そして、この後、コリニー将軍の派閥はジャミトフ准将が受け継いでいる。

 こうして誕生したティターンズは、旧ジオン公国軍残党勢力の掃討を表向きの任務とする特務部隊だったが、その規模は特務部隊という概念を超えるものであった。ティターンズは独自の予算を持つだけではなく、サイド7宙域に基地コロニー「グリプス」を建造し、さらに新型機や艦艇も装備していた。

 また、ティターンズ将兵は一般軍の二階級上の権限を持つうえ、指揮権などの面でも優遇されていた。これは、U.C.0087,08,16にティターンズ権限拡大法案が可決されたことでより顕著になった。これにより、ティターンズが母体である地球連邦軍を超える権限を持つ組織となったのである。

 これに対し、ブレックス・フォーラ准将を中心とした地球連邦軍の一部が、アナハイム・エレクトロニクス社などのバック・アップを受けてエゥーゴを組織していた。このように、U.C.0080年代中期から後期にかけての地球連邦軍は、ティターンズとエゥーゴの二大派閥への分裂を起因として大きく乱れていた。

 U.C.0090年代に入ると、地球連邦軍は旧来に近い編成となって居た。ジオン公国軍残党の掃討を目的として外郭新興部隊ロンド・ベルが創設されたものの、実際にはロンド・ベルは遊撃隊としての側面が強い舞台として運用された。

 しかし、U.C.0100年代に入ると地球連邦政府の統率力
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ