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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
閑話ー聖槍と聖剣の英雄ー
67.裁きの審判
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を弾かれたジャッジメントは、少し後ろに仰け反るが右足を後ろに下げて転倒するのを回避する。

「うぉぉぉぉぉ!」

キリトが叫び、赤い光を纏った片手剣を前へと突き出して突進。

片手剣重単発技《ヴォーパル・ストライク》物理三割、炎三割、闇四割
ジャッジメントの左足へと突進。突進の勢いでそのままバランスを崩す。
崩れた左足を支えようと右足を後ろへと下げてバランスをとろうとするが勢いに耐えきれずジャッジメントは、完全に体勢を崩す。

「いけッ、シュウーーッ!」

「いって、アッくんーーッ!」

二人の声に押されて地を強く蹴り、さらに加速する。体勢を崩して今にも倒れそうなジャッジメントの股の下をくぐり抜けて一気に祭壇を目指す。

するとジャッジメントは、崩れた体勢のまま俺をいかせまいと無理やり右足を軸に旋回し、十字架の大剣を振り回す。

(ここまで二人が、みんなが繋いでくれた道を途絶えさせるわけにはいかねぇよ!)

右手の片手剣を強く握りしめて肩に担ぎ上げる。
システムアシストという見えざる力がシュウの体へと力を与える。
体が軽くなり右足で強く地面を蹴り上げ、片手剣を前へと突き出す。

片手剣突進技《レイジスパイク》
《レイジスパイク》の突進が生み出した加速はジャッジメントの攻撃範囲を抜けるには充分だった。
システムの力を受けたまま強く地面を蹴り、祭壇へと差し掛かる。

後方から怒り狂った絶叫が響く。
だが、祭壇を駆け上がる足を止めることはしない。
息を切らしながら長い祭壇を駆け上がりたどり着いた頂上。その地面に突き刺さるこの状況を打開できるかもしれない武器。俺が追い求めた武器。

ーー神殺しの槍《ロンギヌスの槍》

三つに分かれた矛先。
禍々しい赤色。
その槍は紛れもなく俺がSAO時代を共にした武器そのものだ。

「また会えたな」

色々の感情が俺の中を巡る。だが、今はそんなことよりもあのボスを倒すことにのみ集中しろ。

「.....すまねぇがもう一度、お前の力貸してもらうぞ!」

祭壇の地に突き刺さる《ロンギヌスの槍》を握りしめ、思いっきり力を入れて引き抜く。
再び自らの手にするこの感触。一ヶ月にも満たなかったが俺のことを支えてくれた槍。

ロンギヌスを右手で握りしめ、祭壇の頂上の地をもてる力の全てを使って蹴り上げ、上空へと飛び上がる。

空中で上半身に捻りを加え、ロンギヌスを今一度強く握りしめて後ろへと引き絞る。
ジャッジメントがこちらに気づき十字架の大剣でガード体制に入り込む。

そんなこと関係なしに引き絞られた槍を一直線に《十字架の裁き》めがけて解き放つ。

槍投撃技《レイヴァテイン》
弓に引き絞られた矢のようにロンギヌスは、紅の光を放ちながら空を
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