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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
14 黒騎士と伝説 その三
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女自ら越えてもらう事にしましょうか。

「ねえ?
 あなたたち海の事は何でも知っているわよね?」

「当たり前よ。
 海神バスクの加護を得て、海の中で生活している私たちに知らないものなんて無いわ」

「じゃあ、何処で船が難破するかとか、何処で波が変わるかなんてのも分かる?」

「あ!!!」

 気づいたな。トード。
 彼女たちの乗る船は海神バスクの加護が得られるって事を。
 つまり、難破の危険性が極端に低下するんだよ。
 カストラード海が争いの無い海になったら、海洋交易が激増するって事を。
 そして、ローディス教国とゼテギネア帝国の無益な戦いという最高の消費行為が眼前に迫っている事を。

「カストラード海を争いの海にしない。
 それだけで、十分資金は回収できる。
 私たちは手を取り合えるのよ」

 取って置きの笑みを浮かべながら、私は改めてポルキュスに手を差し出し、彼女は泣き笑いの顔でその手を握ってくれた。
 なお、この光景を見た人間のうちデスティンを除く四人は、「背後に悪寒を感じた」という失礼極まりない理由で一歩下がりやがった。
 失礼な。
 みんなが幸せになる策を提案しただけなのに……
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