第九章
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「そんな変な名前駄目よ」
準也と麻琴は今の二人の言葉に顔を顰めさせて言い返した。
「名前は俺達で決めるからな」
「そんな名前付けないでよ」
「名前は勉だよ」
「それにするから」
「おう、若松さんの名前か」
「ならいいぜ」
二人もその名前で納得した。
「じゃあそれでいいぜ」
「それじゃあな」
二人もこれで納得した、何はともあれ二人はこれ以上はないまでに強い絆を手に入れた。しかしそれはもう既にあったのだとだ、準也と麻琴は気付いたのだった。
そのうえでだ、こう言うのだった。
「おかしな努力もしちまったけれどな」
「ハッピーエンドみたいね」
「ああ、じゃあこれからもな」
「魚屋さんやっていこうね」
準也と麻琴はお互いの顔を見て微笑む、その前ではそれぞれの女房に呆れながらもまだ言い合う二人がいた、本当に相変わらずの二人だった。
魚屋繁盛 完
2013・9・28
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