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カレーライス
第二章
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かったがそれは留めて別の言葉を言うのだった。
「じゃあ美味いカレーをな」
「食べましょう」
「ええ、けれど」
 喜和子は苦笑いになって時一郎を見て言う。
「少しは気にして欲しいけれど」
「何がだよ、美味いぜ」
「美味しくてもよ、味とかね」
 それを言うのだった。
「少しはね」
「美味いのにおかしなこと言うな」
 彼だけがわかっていなかった、しかし何はともあれカレーは美味しく食べられるのだった。四人共そうだった。


カレーライス   完


                        2013・10・2
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