第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第16話 開幕のゴングは不死鳥のハーレム団とともに
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乗るなよ、焼き鳥風情がッ!!!シュベルトクロイツ、セットアップ!!」
『Jawohl.』
――――キレた。
すぐさまシュベルトクロイツを起動し、騎士甲冑を身にまとう。
思わぬ出来ごとに驚いた彼は、激昂しかけるも、すぐに冷静さを取り戻したようだ。
「っく、焼き鳥だとッ!?下手にでてやれば、人間風情がふざけやがってッ!!!俺を――誇り高きフェニックス家の血族を貶めたのだ。地に這いつくばって詫びろ。今なら許してやるぞ?」
「地に這いつくばるのは、お前の方だ、焼き鳥。いまここで灰にしてやろうか?」
互いに臨戦態勢をとる。
あとほんの少しで戦いがはじまろうとした――その時だった。
「――お二方とも、落ち着きなさい」
誰かが小声で制止する。その声は、地の底から響くような威圧がともなっていた。
慌てて目を向けると、そこにはメイド――魔王サーゼクスの眷属にして女王グレイフィア――がいた。
最上級悪魔並の実力を持つ彼女の威圧によって、怒気が収まっていく。
ちなみに、彼女はサーゼクス・ルシファーの嫁でもありミリキャスという息子もいる。
公衆の面前で妻とメイドプレイをするとは、さすが魔王だな、と思った次第である。
「八神様。貴女のことは、サーゼクス様より伺っています――貴女の神器のことも。先に挑発したのはライザー様とはいえ、先ほどの発言は、貴女の言いすぎです」
物理的な圧力を伴っていそうな眼差しで射抜かれる。
ようやく、冷静になってみると馬鹿なことをした、と後悔が湧きあがってくる。
「ライザー様も侮辱され激昂なさるお気持ちはわかります。ですが、この場での決闘は許容できません」
「いや、しかし。フェニックス家を侮辱されたままにすることは――」
グレイフィアに抑えるように、言われる。
が、ライザー・フェニックスは納得しているようにみえない。
なおも言葉を続けようとする彼に対し、
「――そこで、レーティングゲームでの決着を提案します。彼女は悪魔ではありませんが、強力な神器の保有者です。ライザー様が戦う予定のお嬢様のチームに入ってもらうのがよろしいかと」
「ほう。神器持ちだったのか。たしかに、普通の人間とは毛色が違うようだ。だが、リアスにばかり利がありすぎないか?」
「なら、ボクを景品にするといい。お前が勝ったら、下僕にするなりなんなり好きにしろ」
「ほう?」
一見、ボクは勢い余って勝ち目のない戦いに身を投じているようにみえる。
その証拠に、ライザー・フェニックスは、下卑た笑いを浮かべていた。
ボクの予想外な発言に、リアス・グレモリーが声を上げようとして――
「いいだろう。お
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