王様、始めます
第17話
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合ってもらう事になる」
「分かりました。またしばらくの間、通常の悪魔稼業は休んで時間を作っておきます」
「すまないがそうしてくれるとありがたい」
サーゼクス様との話を終えた僕は、これからのことを考えて冥界中を移動して色々と魔術道具を購入したり、素材を回収する。
また徹夜で薬の調合や符を製作しなくちゃね。
休日、僕とイッセー君は駒王学園のプール掃除を行っている。そろそろプール開きの時期に掃除を受け持つ代わりに一番に使用する権利を部長が会長から取って来たのが始まりだ。女性陣が着替えに時間がかかっている中、僕とイッセー君は男ということですぐに着替え終わり、先に終わらせてしまうことにしたのだ。
「木場、わざと言語を変えたり音程を外してまで聖歌を歌おうとするのは止めろよ。気になるじゃねえか」
プールに浮かんでいるゴミを網で掬い上げて捨てながらイッセー君が文句を言ってきました。
「僕なりに気を使ってるんだよ。僕が本気で聖歌を歌うとイッセー君、死ぬよ」
「あ〜、もしかしなくてもその十字架の所為か?」
「いえいえ、僕の癖みたいなもので、聖歌を歌う際に光力を込めちゃうんですよ。テンションによっては込めすぎてしまいます。それはもう悪魔達の地獄絵図を作り出してしまう位に」
一度冥界でやってしまい、白音さん達が死にかけてましたから。僕にもダメージがあったのですが、聖歌によるダメージで光力のダメージだとは気付かなかったのが原因です。あの頃はルゥも居ませんでしたから白音さん達が倒れていることに気付けずに居ましたから。
「……木場でもそんなミスするんだな」
「若さ故の過ちという奴です」
「ふ〜ん」
ゴミが掬い終わった所でプールの底に空間接続の魔剣で次元の狭間に穴を繋げて排水を行い、悪魔の力を全開にしてイッセー君と二人でモップで苔を落としてそれも次元の狭間に捨て、綺麗になったのを確認してから浄化の魔法をかけて更に綺麗にしておきます。
「おい、ちょっと待て木場。そんなのがあるのなら最初から使えよ!!」
「ゴミや苔がある状態で使っても意味がないですからね」
「ああ、そうなんだ」
イッセー君が納得してくれた様なので再度浄化の魔法を使ってプールを綺麗にする。それが終わってから水を溜め始めるのですが、暇なので先日サーゼクス様が訪れた時のことを尋ねることにしました。
僕はその時、ちょうど長期契約で不在だったので詳しいことは分からないんですよね。白音さん達からは三勢力の会談が駒王学園で行われるということしか聞いていませんが、その後サーゼクス様とグレイフィア様がイッセー君の家に泊まったということは聞いています。
「サーゼクス様か。その、なんて言えば良いんだろうな。と
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