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自由惑星同盟最高評議会議長ホアン・ルイ
第四話
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うおまけをつけていく。前者には多めに後者にはマイナスに。

 ヤン・ウェンリーという人物はラインハルトより運命に対して受容的で、かつ受容性に富んでいた。ラインハルトと比べなくてもそうである。ヤンほどの才幹を持ちながらそれをあくまで自分の頭の中だけで軍事ゲームとしてもてあそぶにとどめるのは、彼でなくては無理だったろう。ヤンは自分の行動を制限しすぎる。自らの権限に慎重になりすぎるがゆえに過剰に制限する。このことを危惧するのは自由惑星同盟軍統合作戦本部長アレクサンドル・ビュコック元帥を含め幾人かいる。受容性に富むとは言い換えれば積極性に欠けるという事になる。なお危惧はしなくても面白がって焚きつけようとしているのがシェーンコップだった。今までのことはおいておいてもそれのままでは困るのが現状だった。


 八月十五日同盟政府は帝国軍に動きがあることを様々な情報から判断した。どれだけの規模なのかはまだ正確には分からないが第一次ラグナロック作戦と同規模の動きがあるのは間違いがないように同盟側には思われた。フェザーンの政府が崩壊した後ルビンスキーからの情報は得られなくなったが、代わりに帝国に反発する元フェザーン商人から完全とはいえずとも、物資の流れを知ることができた。その結果合計1000万人を超える軍事行動を隠すことは不可能になる。
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