第八十九話 ナチュラルを嫌悪する意味
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も超える新たな平和のための道を創るのもいい。投降するというのであれば悪いようにはしない。さあ、この手を取りたまえ』
「うるせえよ、そんな提案に対する答えは当然クソ喰らえだ。俺とハイネの決着にそんなしち面倒くせえ理屈こねてんじゃねえ」
議長に対して暴言をはきながら拒絶を示す。自分で言った事でありながら内心自分が一番驚いている。そもそも自分は何時からこんなに変わったのだろうか。軍に参加したのはナチュラルを抹殺するために正当な理由と直接的な殺戮を行えたからだ。
デュランダル議長に対しては中道派だったこともあり、気に入らない部分はあったが反発するほどの事でもない印象だった。それが今ではどうだ――――ナチュラルなんて関係なしに、いや寧ろ立場的にはナチュラル擁護に近い立場にいるではないか。
そんな事を考えながらマーレはひそかに機体の動く機能を一つずつチェックしていく。
『そうか、実に残念だよ』
「チッ、これだから無能は嫌いなんだ……」
マーレは自身がナチュラル嫌いなのは遠回しに言えばただの無能に吼える奴等が嫌いという意味だという事に気が付き――――そんな事に今更気付いた自分はまるでナチュラルと同じだなと、自分に対して皮肉を言って最後まで抵抗してやると機体を動かす。
『その機体で果たしてどこまで持つかね?』
「そりゃあ、テメエに一矢報いるまでだ!」
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