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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第19話:何か忘れてない?
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アイテムは世間に出さない方が良いんだ。わざわざ探し出さないで、このまま人々の目に晒されない様にシカトするべきだ!」
「じゃぁ俺がデスパレスに行かなきゃならない理由は何だ!?」

「万が一アローの能力が効き目なく、お前等が危険な状態に陥った場合に備え、ルーラの使えるウルフが同行するべきだ」
「だったらお前が行け! リュカさんの方が俺よりも大勢移動できるのだし、何より遙かに強い! 危険な状況になることすらないだろう!」

「僕がデスパレスに行くと言う事は、やっと再会できたビアンカを一緒に連れて行くと言う事だ。しかし僕はビアンカを危険地帯へ連れて行きたくないし、別行動もしたくない! だから絶対に行かない」
なんて我が儘な大人なんだ……

「デスパレスに行かなきゃならない理由があるのは、この世界を平和にしたがってるシン達であって僕じゃない。それにウルフも元の時代に戻りたいらしいから、率先してシン達に協力している。だからお前は行け! この世界の事も、この時代の事も、どうでもいいと思ってる僕には関係ない事だから、僕は絶対に行かない!」

「……ウルフさん、アロー君、申し訳ないけど俺と一緒にデスパレスに行ってくれないですか? 腹は立つけどリュカさんの言い分は尤もです。どうか俺に協力して下さい」
リュカさんの我が儘発言に唖然としてると、諦めたシンが深々と頭を下げオイラとアニキに懇願してきた。

「はぁ〜……分かった分かった。今回はオッサン(リュカさん)に頼らず、アロー君の才能を信じてシン君のサポートを頑張るよ……」
オッサン(リュカさん)が言い出したら言う事を聞かないのはアニキも分かってる……渋々デスパレス行きを承諾した。

「まぁまぁウルフ。私も一緒に行って危なくなったら吹き飛ばしてあげるから、元気出してよ」
この問題を発生させたイカれ女が偉そうにアニキを慰める。
そして『危なくなったら吹き飛ばす』の言葉に、ロザリーとラピスが顰め面で反応した。

「ダメだよマリー。今回はお前とリューノはお留守番だ!」
「な、何でよ!?」「どうして私まで、お父さん!?」
名前を呼ばれた娘二人が、揃って抗議の発言をする。
しかし何故だろう……マリーは事を厄介にする危険があるから理解できるけど、リューノは問題なさそうだけども?

「『何故』って、今の発言が全てを物語ってるだろう! お前は咄嗟に唱える魔法力が巨大すぎて、何時かは相互理解を深めたいと思ってる魔族に対し、マイナスのイメージを与えかねない! 考えてみろ……家や家族に仲間などを吹き飛ばしておいて『本当は仲良くしたいんだよ』と言っても説得力が無いだろう! 今回は視察だけなんだから、咄嗟に吹き飛ばしそうなお前は留守番だ」

うん。非の打ち所の無い家族分析。
つーか、リュカさんは解
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