暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
到来〜
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るほど。お前が拾っていたのか」

「名乗らないのか?」

「名乗ってどうなる?敵は敵。それだけのことだ。坊主は甘いな」

ラルゴは背を向ける。

「次に会う時はお前達を殺す時だ」

ラルゴの姿は森林へと消えていく。

「ルーク。どういうことですの?」

「ごめん。今は話せないんだ」

「・・・それなら、何時かは話して下さいますのね」

「・・・ああ。必ず」


その時、ルークの表情が固まる。

「ら、ライガクイーン!?」

「・・・!」

ジェイドが身構える。

「待て・・・ジェイド・・・!」

俺はジェイドを止める。

「ライガクイーンに争う意思はない・・・そうだろ?」

ライガクイーンは“そうだ”と返してくる。そして更に・・・

「ライガクイーンは・・・チーグルとの共存を望んでいる。・・・全て、謝罪すると言っているよ」
「みゅうう・・・悪いのは僕ですの。ごめんなさいですの」
「ぐるるる・・・」

「『気にしてない』ってさ。・・・代わりにチーグルの長と話がしたいって・・・」

「わ、わかったですの!」

俺は意識を失いかける。

「悪い・・・限界、みたいだ・・・休ませて・・・も、ら・・・」

俺は目を閉じる。・・・まったく・・・この世界に来て・・・一番のダメージ・・・だな・・・


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