到来〜
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『アサルト!サイクロン!マキシマムドライブ!」
「吹き飛ばす!トリガー、アサルトサイクロンバースト!!」
ズバババババ!!
まるで雨のように打ち出された風が道を切り開く。
「今だ!!」
俺は間を抜けるように走る。すぐに隙間は塞がれ、背後の様子は不明だが・・・
「(止まる訳には・・・いかねぇ!)」
走る。ただ走る。・・・だが、どうやら俺の身体は空気を読んじゃくれないようだ。
ドクン
「ぐぅ・・・!」
よろめき、膝に手を置く。・・・たった一瞬、ほんの数秒意識が逸れたことで俺は背後の殺気にも、リパルの声にも反応することをできなかった。
『咲さん!後ろッス!!』
「な・・・」
ドスッ・・・
「ーーーー!?」
「・・・随分とあっさりね」
「・・・え、い・・・?」
振り返った視線のすぐ下に・・・詠がいた。ただ、一瞬何故だか理解ができなかった・・・彼女は・・・
「・・・ごふっ・・・」
自らの剣で、俺を貫いていた。
「・・・はぁ!」
ガン!
「がっ・・・」
蹴り飛ばされ、同時に剣も引き抜かれて俺は倒れる。
「運良く一人になってくれてよかったわ。ヴァン総長にはアンタを殺せって言われたから・・・」
詠は不気味な笑みを浮かべる。
「・・・いつ殺せるか、待ちかねていたわ」
「ぐ、え・・・い」
「・・・ふん」
ドンッ!
「ぐぁ・・・!」
傷を深くするかのように、詠は傷口を踏みつける。
「く・・・そ!」
詠を払いのけ、闇を集めようとするが・・・
「それは使わせないわよ!」
ヒュオン!
「・・・っ!」
素早く詠が肉薄し、二本の剣を振るってくる。避けることに意識を回したせいで、闇が四散する。
「くっそ・・・!だったら!」
空間から武器を出そうとした瞬間・・・
「フリーズランサー!」
ズシャア!
「ぐわぁぁぁ!?」
氷の槍が腕を貫き、背後の木に縫い付けられる。
「みすみす能力を使わせると思った?」
不味い・・・不味い不味い不味い!手の内を読まれている!亮と違い、俺には戦闘の際に若干のタイムラグがある。武器を取り出したり、闇を使用するタイムラグが。アニスから得た情報を詠は的確に生かしている。どうする・・・どうすーーーー
ズル・・・
「随分と余裕ね」
胸元に、剣が刺さっていた。
「が、ぁぁぁぁ!?」
ズル・・・ズル・・・
徐々に剣が埋まっていく。
「ほら・・・さっさと死になさい!」
死ぬ・・・死ぬ、のか・・・?詠は右手に持った剣を振り上げる。
「流石に首を落とせば死
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