暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
到来〜
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「・・・いい訳ないだろ。決闘なんて・・・必ず、アニスかアリエッタが死ぬ」

『じゃあ、どうするッスか?あえて決闘を受けないで、恨みを持たせ続けるのはアニスさんが・・・』

「それは本人が否定している。・・・俺は、真相を伝えたい」

『でも・・・』

「混乱するかもしれない。もしかしたら壊れてしまうかもしれない。けど・・・」


『咲ィィィィッ!!』

『亮ォォォォッ!!』


頭によぎるあの争い。

「それでも・・・真実を伝えて・・・俺は・・・」


『サキ・・・アリエッタに伝えてくれませんか・・・“騙していて、すみませんでした”・・・と』

「・・・イオンの最後の言葉を伝えなきゃいけないんだ」

『・・・』

そしてチーグルの森・・・


「みんなはここで待ってて」

「・・・アニスさん、まさか一人で・・・」

「うん、これは私の問題だから・・・」

「違う!」

アニスをルークが止める。


「イオンは俺達の仲間だった。イオンのことなら俺達の問題だ。・・・それにアニスだって仲間だろ」

「・・・私が?ずっとみんなを騙してたのに?」

「それは仕方がなかったのでしょう?」

「アリエッタには魔物の友達がついている筈だ。アニスには俺達がついていかないとな」

「イオン様は私の身代わりになってくださった。決闘なら、私も行くべきだわ」

「やれやれ。仲間・・・という言葉が正しいかどうかはわかりませんが・・・まあ、腐れ縁であることは認めますよ」

「大佐らしい言い方」

「私達だって、アニスさんを仲間と思っています」

「仲間の仲間はまた仲間・・・ってな」

「狙い撃つ相手が同じなら、仲間って言葉もあながち間違いじゃないのかもな」

「アニス、俺には・・・やらなきゃいけないことがある。だから俺も行く、行かせてくれ」

「・・・うん。わかった。みんなにも着いてきてもらう」

「よし、決まりだな」

そのまま森の中心部まで進む・・・いた。アリエッタだ。

「・・・待ちかねた、です!」

「・・・やるならとっとと始めようよ」

アリエッタはライガに跨がり、アニスもトクナガに乗る。

「ライガ!」

ズガン!

ライガの雷が俺達とアニスの間に落とされ、間が開く。

「みんな、来て!」

そして俺達を囲むように魔物の群れが現れる。

「アニス!奥で一騎討ち!」

「・・・いいよ!相手してあげる!」

「ま、待て、二人とも・・・!うわっ!?」

ライガの一撃がルークを掠め、アリエッタ達は奥へ姿を消す。・・・くそ!

「咲!お前は行け!」

知也がトリガーマグナムとメモリを二本取り出す。

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