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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第35話 肩の力を抜こう。ぬこぬこ?
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した。

「ああ。オースヘムとフラーケニッセを繋ぐ街道を造る為の人員か。村の男手が不足していないか?」

「大丈夫です。屯田兵として来てくれた方達が、色々と良くしてくれていますので」

 村長は迷い無く答えてくれました。屯田兵は上手く機能している様ですね。と言うか、色々と本末転倒の様な気もしますが……。いや、恐らく逆ですね。街道の方の人員に好条件を付けた所為で、男手がそちらに取られてしまうから、村の男手不足を解消する為に屯田兵を使ったと言う訳ですか。 

 私は一度大きく頷くと、村長に聞きました。

「村の方で、何か懸念事項や不安な事は無いか?」

 村長は思い出すようなそぶりを見せます。そして、何か思い至った様に口を開きました。

「そうですね。最近物価の方が、上がって来ているのが心配です」

 なるほど。確かにそれは心配ですね。

「魔の森解決にともない、ガリアが物資の通行税を上げたからだ。街道が完成すれば、物価は落ち着いて元に戻る。心配はいらない」

「そうですか。それは良かった」

 村長が嬉しそうに頷きました。

「他には何かあるか?」

「……いえ。これと言ってありません。傭兵崩れが来ても屯田兵の方が追い払ってくれましたし、マギ商会のおかげで悪い商人の被害にあう事もありません」

「寺子屋の方はどうだ?」

「あっ……はい。子供達に読み書き計算を教えると言うので、最初は驚きました。しかし良く考えてみれば、我々も色々と便利になりましたし、体格に恵まれない子でも努力次第で良い仕事に着ける様になったと言う事ですから。今は感謝しております」

 村長が頭を下げたので、言葉に私は小さく頷きました。村長は更に言葉を続けます。

「藁編みの仕事や街道工事で現金収入を得られましたし、村で作った物を高く買ってくれるマギ商会の方達も居ます。本当に、良い時代になった物です」

 村長は嬉しそうに話していますが、実際はそうでもありません。読み書き計算が出来ると言う事は、“奴隷としての品質が高い”と言う事です。必然的に奴隷商達は、新ドリュアス領内の子供を買おうとするでしょう。下手をすれば、ドリュアス領産の奴隷がブランドになるかもしれません。そうなれば、強引な手を使う奴隷商も出て来ます。……取りあえず奴隷の売買は、ブリミル教の教義で(一応)禁止されているので、それを利用して警備を固める方向で対応するしかありません。

 せっかく育ってきた人材を、奴隷商に奪われては堪りません。断固阻止です。

 話も一通り済みましたし、視察の内容もこれまでですね。

「そうか。参考になった。……ところで、部下達の土産として鮮魚を買って行きたいのだが可能か?」

「はい。可能です。こちらへ……」

 村
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