暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第35話 肩の力を抜こう。ぬこぬこ?
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アの方が、一枚も二枚も上手ですね。伊達に歳くっていません。
「主よ。何か失礼な事を考えたか?」
私は曖昧に首を横に振ると、ティアを抱き上げ朝食へと向かいました。
ティアを召喚してから、明日で1週間になります。最初はなかなか馴染めず、周囲から浮いた存在と書いていたティアですが、3日もすれば慣れて可愛がられるようになりました。周りの認識でティアは、私の飼い猫と言う事になっています。当初私の飼い猫と言う立場は、あまり良く無いと思ったのですが、ティアの話ではそうでもない様です。
曰く、ティアが来てから私が無理しなくなった。
曰く、ティアが来てから私の物腰が柔らかくなった。
曰く、ティアが来てから私が年相応に笑うようになった。
全てティア情報ですが、自分が思っているほど周りからのイメージは良く無かった様です。私の心に余裕が無かった証拠ですね。反省です。しかし、それがティアを受け入れる下地になったと言うのだから、世の中何が幸いするか分かりません。
取りあえず年相応云々は良いとして、物腰についてはこれから注意です。無理の方は今更ですが、もう少し意識しようと思いました。まあ、人間すぐに変れれば苦労しませんが……。
と言う訳で人生に余裕を持つ為に、休みの日くらい満喫しようと考えました。それにはやはり、お出かけが一番です。この話を相談した所、ドナが異常に喜びました。なんでも「ようやく護衛らしい仕事が出来る」との事です。クリフの事ばかり気にしていて、ドナの事を全く見ていなかった事に今更ながら反省です。
「取りあえず明日の虚無の曜日は、ドゥネンとオースヘムの町に行きます。日帰りで行ける所では、そこ位しかないでしょうから。ガリア国境が近いので、護衛のドナは一応注意しておいてください」
ドゥネンは、オースヘム領のガリア国境沿いにある漁村です。オースヘムの町は、その名の通りオースヘム領の中心地で、ガリアとオースヘム・ブルーヘントの物流を繋ぐ貿易
町
(
・
)
です。(さびれていて都市と言えないばかりか、下手をすれば村です)魔の森解決前は、軍事物資の輸送中継地としてそこそこ賑わっていました。これからは塩の輸送中継地として活躍が期待されます。オースヘムは辺境で、土地だけは広いので他にも村はありますが、どれも寒村ばかりで見れる所はありません。これからの発展に期待ですね。
「はい!!」
ドナが嬉しそうに返事をしました。よっぽど雑用と監視に、嫌気がさしていたのですね。ごめんなさい。
最初は領民に混乱を与えないように、こっそり行く心算でした。しかしそれには「他の部署の人間の手を煩わせる」と言われて、却下されてしまいました。特にアンリから、泣きが入りました。(変装用具一式と、各部署への連
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