黒蝕の陰、天廻の陽
新たな地と拠り所?
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ンの腕が連絡船にかかったタイミングを見計らって赤服の男が声を上げた。
「よっと。えーとおっさんの帽子はっと。あった!」
背中の左側に引っかかっていた帽子をひょいと取ったダイラス。
その後
「おーい!ダレンモーランが暴れそうだ!そこから戻って来れそうか!?」
「いけそうだ!…ん?」
ダイラスが背中から降りようとした時、ふとダレンモーランの行く先を見た。
「おーい!バルバレってあの港か!?」
「え"っ!?しまった、もうあんなところに!」
「結局こうするしかねえのかよ…!」
ダイラスは背中のフラストレーションを構え、力を溜め始めた。
「すまねえ、お前にうらみはねえけど…グギギギギ。」
「何をやってるんだあのハンターは…?」
赤服の男が目を凝らす。
「大丈夫です、ラスがああやってるときは大抵奇跡が起こりますから。」
「奇跡?」
赤服の男が半ば生返事のような返しをした。
力を溜めきったダイラスはハンマーを上空に振り上げ大きく跳躍する。
「バルバレってとこが近いからァ…ッ!」
背中まで思いっきりフラストレーションを振りかぶり
「ちょっと止まってくれェ!!!」
最大限にまで力を溜め込んだフラストレーションをダレンモーランの背中に思い切り叩き付けた。
その衝撃波は凄まじく、ダレンモーランが姿を現した時に近い波が連絡船のアルフレッド達を襲う。
「ぐぉぉ…まるで大銅鑼を鳴らしたみたいだ…。ホントにアイツハンターか!?」
「一応素手でドスランポスくらいならボコボコにして帰ってきますしねぇ。あ、ダレンモーランの体にヒビが入ってる。アレはちょっとやりすぎかなー…。」
「え?体にヒビ?…甲殻じゃなくてか。」
「ええ、体に。ほら見てくださいダイラスの足元。裂けて白くなってません?あれ体にヒビ入ってる証拠ですよ。」
「か、体にヒビを入れるほどの威力だったというのかあの溜め攻撃は…。」
赤服の男は開いた口が塞がらないようすだった。
ダイラスの溜め攻撃によりダレンモーランの前進は止まり、かくしてバルバレは何事もなく危険を回避した。
「だ、ダレンモーランを一撃!?しかも体にヒビじゃとぉ!?甲殻ではのうてか!?」
バルバレに着いた後、そこのギルドマスターに赤服の男が話した。
「あ、ああ。俺も見たときは自分の目を疑ったさ。だがホントに割れてたんだ。ギルドマスターも見ただろ?キレイに大剣三本分くらいのヒビが入ったジエンモーランの体を。」
「た、確かに見たが…ワシはあれを寒暖差による何かかと勘違いしておったワイ。」
「どう解釈したらそうなるんだ…。で、何かギルドにアテはないかと思って尋ねてみたん
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