黒蝕の陰、天廻の陽
新たな地と拠り所?
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でいた。
ガブラスは小型の飛竜種で、黒色の外骨格・甲殻と肌色の内骨格を持つ。
古塔などでその姿がよく目撃されているが決して好き好んで古塔に生息しているのではなく、その所以は定まっていない。
ただ、古龍種が頻繁に出現する場所や出現する時期・周期が近づいてきたときは大抵周辺の地域にガブラスの目撃証言があり、古龍観測学上ではこのガブラスの出現を以って古龍観測を開始すると定義付けられている。
「ガブラスは古龍の先駆け…、何か来るのでは?」
「ああ、俺もそう思って辺りを見ているんだが古龍らしき姿は一向…ん?」
赤服の男は連絡船の側を泳ぐ数匹のモンスターに目をつけた。
「デルクス…?まずい、お前さん達気をつけろ!」
言われるがまま周囲を警戒するアルフレッド達。
すると突如地鳴りと共に船が揺れだした。
「うおっ!一体どうなってんだこりゃ?」
「この大砂漠、ガブラスにデルクス…まさか、ジエン・モーラン!?」
「近いといえば近いな。ここらへんで出現すると言うと一体しか居ない!」
船の揺れが収まったその直後、砂中から一体の超巨大モンスターが姿を現した。
「で、でけぇー!!!」
「これは…ジエン・モーランではないけど、体格が酷似している…。ダレン・モーラン!?」
「ああそうだ。そっちの地方ではジエン・モーランを豊穣の象徴としているようだが、こっちの方ではダレン・モーランを『豪傑』の象徴としてるんだ…しまった!」
赤服の男はダレン・モーランの着地のショックでバランスを崩し、被っていた帽子を大砲の砲身へと飛ばしてしまった。
「クソッ、あの帽子には大事な物が…。」
「大事なものを帽子にしまうなよ!」
突っ込みながらダイラスは砲身へ走った。
しかし、ダレン・モーランが大きく体をうねらせ射出した岩石に阻まれる。
「うおっ、あぶね!あ…帽子が!」
砲身に引っかかっていた帽子は岩石が衝突した衝撃で飛んでしまい、今度はダレン・モーランの背中に引っかかってしまった。
「あの帽子の中のものがないと、俺がバルバレに行く理由がなくなっちまう…!」
「だんだん大事なものなのかそうでないのか分からなくなってきたぞ…?」
変な汗を額に浮かべるダイラス。
そうこうしているうちにダレン・モーラン自らが船の方に寄ってきた。
「しめた、背中に乗り移れるかもしれないぞ。」
「アイツの背中って乗れるのか…?」
不安がるダイラス。だが赤服の男はそんなことおかまいなしに
「お前さん、俺の帽子を取りに行ってくれるのか!?くぅ〜助かるねぇ!」
「まだ何も言ってねぇ!あー…もう!分かったからタイミングの指示とかくれ!」
「任せな。…今だ!」
ダレンモーラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ