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或る皇国将校の回想録
第一部北領戦役
第七話 Phoney War
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げ、
撤退も出来る絶好の機会を提案された事は大いに歓迎すべき事なのだろう。
 ――まぁ、だからこそここまで大盤振る舞いしてくれたのだろうな。
「まぁ、いい」
唇を歪め皮肉気に呟いた。
 ――さてさて、この奇妙な戦争もあと数日で終幕、後はここで戦うのみか。
 俺達が負けないうちに収拾がつけば良いのだが。

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