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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos11再臨・遥かなる夜天を支える翼〜Advent: Sch?ner Ritter〜
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て、ひさしを作ってた右手を降ろす。

「お初にお目にかかります。我が主。私は闇の書の管制人格にてございます。主の承認の下、無事に起動することと成りました」

そこには初めてわたしの前に現れたシグナム達と同じように片膝立ちして頭を下げてる女の人が1人居った。顔は俯いてて見えへんけど、髪はルシル君と同じ銀色で、長さも同じくらい。

「うん、初めまして。わたしは八神はやてって言います。とりあえず顔を上げて見せてくれへんかな」

「はい。我が主はやて」

その女の人が顔を上げる。ドキッとするくらいにとても綺麗な顔立ち、目は深紅って言うんかな? 銀色の髪と合わせてホンマに綺麗で・・・。みんなに聴いてた通りの外見やったけど、想像以上に綺麗で。見惚れてたら、「はやて」わたしの隣に座るフェンリルさんに名前を呼ばれてハッとする。

「えっと、シュリエルリートさん・・・?」

「・・・・その名はかつての主から頂いた物で、今でも名乗っていいのかと迷っています」

「え? 迷って・・・?」

「・・・すでにご存じでしょうが、この名前を授けてくれたのはオーディンと言う方でした。私にとって、いえ、守護騎士全員にとってとても大切な方で、心より慕うに相応しい方でした」

「うん。みんなから聞いてる思い出話から強く感じてたよ」

「ですが我々は、そんな彼を最後までお守りすることが出来ませんでした。最後まで生き残ることの出来たのは私だけであったのに、最後の最後で私が下手を打ってしまい、彼を死なせてしまいました。それ以降、私の胸の奥に晴れることのない後悔ばかりが渦巻いています。騎士たちは私を責めませんでした。オーディンを死なせてしまった罪は全員に有るのだ、と。ですが・・・!」

その時のことを思い出したんかシュリエルリートさんが泣きそうな顔になった。見てるこっちも泣いてしまいそうになるほどの辛そうな顔で・・・。

「で、でもシュリエルリートって名前は大切なものなんやろ? そうやったらその名前を名乗ってあげやな。たぶんそれは名前を付けてくれたオーディンさんの為でもある、ってわたしは思うよ」

わたしの勝手な想像やけど、オーディンさんとルシル君は全く同じ性格で人格やってことをみんなに聞いてそう思うんや。そう言うとフェンリルさんも「私もそう思う〜」って同意してくれた。

「私もオーディンに仕えていたからよく判る。はやての言う通りオーディンもきっとそう思うよ」

「フェンリルさんもオーディンさんに仕えてたんやなぁ。・・・あ、フェンリルさんが昔好きやったってマスターってオーディンさんの事やったんや」

「え? あ、うん、まあね」

わたしにしては冴えてるわぁ。ルシル君ってもしかしてオーディンさんの生まれ変わりなのかもしれへんな。


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