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Epos11再臨・遥かなる夜天を支える翼〜Advent: Sch?ner Ritter〜
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なこともたくさんあったよ」

「うわぁ、想像できひんなぁ。ルシル君がシスコンなんて。でもそれくらい良いお姉さんと妹さんやったんや――・・・っ!」

わたしは口を噤んだ。もうその家族が居らんことを聞いてるから。それからルシル君の友達のこととか聴いた。イヴさん、シェフィさん、フノスさん、カノンさん、レンさん、フォルテさん、ジークさん、カーネルさん、セシリーさん、ステアさん、アリスさん。すごく仲が良かったって。その子たちは今どうしてるんか訊いたんやけど、訊かんければ良かったって後悔した。ルシル君は家族どころか友達すらもすでに喪ってた。

「・・・周囲に優しくて、自分に厳しくて、気高くて、でもどこか抜けてて、友達・姉弟妹思いで、全てに一生懸命で、しっかりと目標持ってて・・・。そんなマスターだから私は彼に恋をして、そして自分の何を犠牲にしても彼を守るって決めた。はやて。マスターの事は信じていいよ。使い魔目線でもハッキリ言える。彼は・・・良い子だよ」

「うん。それはもう知ってるよ。ルシル君は良い子やって」

「そっか。それは嬉しいことだよ♪」

機嫌が最高にまで良くなったフェンリルさん。楽しいお風呂の時間も終わって、フェンリルさんに髪を乾かしてもらっとると「おお? おかえり」“闇の書”がわたしの目の前に転移してきた。膝の上にそっと降りた“闇の書”の表紙に触れたら「んん? なんや変わったか・・・?」行きと帰りで違う感じやったから、そうポツリと独りごちた。

「お、さすが闇の書の主。闇の書の魔力量に変化しているの、気付いたんだ」

フェンリルさんにそう言われて、「そうやったなな」その変化に納得した。“闇の書”はルシル君たちが得たリンカーコアを蒐集しに行ったんや。その分の魔力が増えてて当たり前や。とりあえずどれだけのページが増えたんやろ、って思うてページを開こうとしたその時、

≪400頁まで蒐集されました。管制人格の起動、および具現化を行えます。共に主の承認が必要となります。承認しますか?≫

“闇の書”から外国語(英語やないやつ)が発せられた。聞き覚えのない外国語やのにその意味がハッキリと理解できた。これも魔法とか主の恩恵みたいや。

(管制人格の起動と具現化。シグナム達に聞いてた通りやな)

“闇の書”本体でもあって守護騎士の最後の騎士でもある、管制人格。400ページ以上集めれば起動させることが出来るって。わたしが待ち望んでた最後の家族。わたしは考えるまでもなく、「承認します」って告げた。

≪闇の書の主の承認を確認。闇の書の管制人格の起動を開始≫

“闇の書”から強烈な光が発せられた。あまりの眩しさに手でひさしを作って細めにする。まばゆい光の中、女の人の輪郭が足の方から現れていくんが判った。そして光も収まってき
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