暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos11再臨・遥かなる夜天を支える翼〜Advent: Sch?ner Ritter〜
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のフェンリルさんは――・・・とゆうか数千年!? フェンリルさんってそんなにお婆――っ、コホン、コホン。長生きさんなんやなぁ」

20代前半くらいの外見をしてるフェンリルさんに、おばあちゃんって言うたら失礼すぎやって思い立って咳で誤魔化すことにした。

「??・・・長生きだからこそ意地っ張りになるものなんだよ。でも、うん、今の私でも馬鹿みたいって思う。・・・はーい、洗い流すよ〜」

「は〜い」

髪を洗い終わったら保湿の為にタオルを巻かれて、次は背中を洗ってもらうことに。背中をゴシゴシ洗ってもらいながらも話の続きをする。

「それからはマスターの事が気になってばかりでね。魔道で姿を消して見守ったり、時にはこの人間形態に変身して会ったり。気付かれないかハラハラしたけどバレなかったなぁ。楽しかったなぁ〜」

体も洗い終わって、フェンリルさんにお姫さま抱っこしてもらって浴槽に入る。ちなみフェンリルさんは髪も体も洗わない。魔法で常に体を綺麗に保ってるってことらしい。

「それでマスターが5歳になった時、透明になってた私に気付いたの。マスターは生まれつき膨大な魔力と魔道における天賦の才を持ち合わせた、すでに最高クラスの魔術師だったからね。ま、その所為で両親からは酷い扱いされてたけど・・・」

「え? なんて・・・?」

最高クラスの魔術師、って言葉の後の声が聞こえへんかったから訊き返してみた。そやけどフェンリルさんは「ううん、なんでも」って首を横に振るだけ。

「でね。その時、マスターは何て言ったと思う? 久しぶり、って言ったの。赤ん坊だったから憶えているはずがないのに、出会った時の姿は本来の姿の狼形態だったのに、それでも・・・彼は私を憶えていた。すぐに狼形態に変身してもやっぱり怯えなくて、私を綺麗だって、カッコいいって褒めてくれた。それが決定打だった。その瞬間、私はルシリオンをマスターとして認可した。ううん、それは恋だった。恋をして、私は彼と一緒に居たいって思うようになった。」

フェンリルさんはもうデレデレ。わたしの聴きたいことの前置きにしては長かったなぁ。まぁルシル君とフェンリルさんの出会い話もまた知れてよかったと思う。

「あのな、フェンリルさん。ルシル君ってどんな子やったん? その、わたしと出逢う前の・・・」

それが聴きたかったこと。ルシル君からは家族がもう居らんこと、今まで旅してたことしか聴いてへん。本人に訊くべきなんやろうけど、なんや訊き辛くて。

「良い子だったよ。あとすっごくお姉ちゃん子でね。ゼフィランサスっていう名前なんだけど。もしかしてお姉ちゃんが初恋なのかもって思えるくらいに。と言うよりはシスコン? お姉ちゃん大好き、妹ちゃん――シエルも大好きでね〜。ちょっと行き過ぎじゃない?って思うよう
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