第三十四話
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「はい、ちょっと早いけど席に着け〜」
「先生〜、どうかしたんですか?」
「連絡事項が多いから早めにするだけだ。出欠取るぞ〜、全員いるな。はい、じゃあまず1点目、入って来い」
オレが声をかけると外で待機していた生徒が入ってくる。
教壇の横まで来るとお辞儀をして自己紹介を始める。
「はじめまして、アリス・アーデルハイトです。諸事情により本日よりこちらで共に勉学に励まして戴く事になります。どうぞよろしくお願いします」
つい現実時間で1週間程前まで9歳だったとは思えないアリスちゃんの姿を見たチウちゃんが何か言いたそうにしていたが、仕方ないじゃん本人が希望したんだから。何かの拍子に年齢詐称薬が切れてしまう可能性があるなら実際に年を取った方がましだと言うものだから不老化の指輪を着けずに5年ほどダイオラマ魔法球に籠って修行をつけただけだ。修行自体はもう20年程行なったので現在は卒業試験の真っ最中だ。で、その試験だがこれは発想力の問題なので魔法球に籠っていてもいい結果は出ない。なので一度学生生活を送ろうという事になっただけだ。ファミリネームが異なるのはネギが来た時に面倒な事になると予測した上での行動だ。茄子が文句を言ってこないように戸籍を新しく作ったり工作の方はばっちりなので何の問題もない。
そして、転入生があっても我がクラスでは大声を上げたりする様な事もない。締めるときは締める、緩めるときは緩める、これを1年のときから徹底したおかげで原作の様な騒ぎには発展しない。
もちろんSHRが終わった休み時間に他のクラスに迷惑をかけない程度なら騒いでも良いと言ってある。苦情があれば課題と言う名のプレゼントが全員に配られる。もちろん娘達にもだ。これもキチッと公私を使い分ける。身内贔屓は絶対にしない。当たり前の様で難しい事だがオレにとっては簡単な事だ。伊達に教師を2000年近くやっていないからな。
「アーデルハイトの席だが、一番後ろの列の空いている場所に座ってくれ」
アリスはそのまま言われた通りに一番後ろの列のチウちゃんの隣の席に座った。
それを確認してから連絡事項を続ける。
「2点目だが、最近不審者と思われる目撃情報が入っている」
「新しい仮面ライダーとかじゃないんですか」
麻帆良のパパラッチである朝倉が訪ねてくるがオレが管理している以上不審者が仮面ライダーであるはずがない。というか目撃者の証言から普通の変質者であることが判明している。
「残念だが普通の変質者だな。とりあえずそいつが捕まるまでは門限が厳しくなるから注意しておくように。また出来るだけ複数人で行動する事。間違っても捕まえにいこうとか考えないように。特に古、長瀬。分かっていると思うだろうが、
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