黒蝕の陰、天廻の陽
新たな地への旅立ち
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…!」
考え事をしながらポポを倒した。
「あ、ああ…ウチのポポが…アルフレッド、一体どうなっているんだ!?」
「落ち着いて下さい。これはまだ口外してはいけないことなんですが…。
今ポポが暴れていたのは最近遠方の地方で確認された『狂竜症』によるものです。」
「きょ、狂竜症…?」
アルフレッドは詳しいことを男に話した。
「つまり、遠方に生息するモンスターで稀にさっきのように様子がおかしくなり、目の前の物に襲い掛かる病気が流行しているようなんです。」
「お、おっかない病気だ…。しばらくはポポや他のモンスターにも近づかない方がいいのか?」
「ええ、ポポにですら感染したことを鑑みるとその方がいいように思います。」
ひとしきり話し終えた後、アルフレッドは何かを決断したかのように
「では、気をつけて。」
「あ、ああ。ありがとう、アルフレッド!」
家へと戻っていった。
「…行くのね?狂竜症の調査に」
ドアの傍にアルマがもたれかかっていた。
「ええ、総合学部長ですしね。行きますよ、アルマさん。」
「貴方の伴侶ですもの。否定する選択肢があるとでも?
というか、意地でも付いて行くわよ。」
「…それを聞いて安心しました。」
アルフレッドはドアの方へ顔をむけ
「聞いてるんだろう?ダイラス。出てきなよ。」
「…。」
ネヴィアと対峙したときに装備していたアルカディアGシリーズを着込み、フラストレーションを背負ったダイラスに声をかけた。
「何で居るってわかったんだよ!てか何時から分かってたんだよ!」
「ボクがポポを倒すほんの数秒前かな?まあいつもこの時間帯に来るって分かってたからね。」
ダイラスが草むらからマトレガと一緒に出てきた。
「マトレガさんまでいるのは想定外だったかな…。」
顔を掻きながらダイラス達を見やった。
「いつも一緒…。」
「そういうことだ、一緒に行くぞアル!」
「オッケーオッケー。ジャノバさんも恐らく伝書鳩でことの自体はおおよそ把握してるだろうし。」
アルフレッドは再び家の外に出て
「それじゃ、連絡線乗り場へ行こうか!」
「ヒャッホーウ!」
新天地に向かう決心をした。
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