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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第43話 ライトニング潜入
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」
「エリオ、恐らくこのフロアには……誰もいない」
「えっ、誰も?」
「エクスどういう事だ?」
聞き返した真白の言葉を流し、自分の中にいるエクスに話を聞くエローシュ。
『どういう事だと言われても俺にも分からん。だが、事実としてこのフロアにいる者は全員死んでいるってだけだ。………ただ匂いがしないのは殺されてまだ時間が経っていないか、魔法で匂いを隠しているのかもしれない』
「ねえ信也君!!」
無視された真白は再度、強めに名前を呼んだ。
「どうなってるの!?何が分かったの!?」
優理も不満そうに聞いてくる。
「………このフロアにいる人間は全員死んでいる。死臭がしないのは魔法で隠しているか、まだ時間が経っていないか………まあ後者の方は確率が低そうだけど………」
「そんな………」
真白が青い顔で周りを見渡した。
「………他に人影は無いの?」
「このフロアは居ないな。奥に更に下へ行く階段がある。だけどおそらく………」
「こんな事をしたのは………」
「多分、バルトマンだろうな」
優理の質問に淡々と答えたエローシュの顔は一層真面目な顔になった。
「多分、この先、もっと悲惨な状態になってるだろうけど、優理ちゃんやリンスちゃんは大丈夫?」
「私達は大丈夫。だけど………」
「………」
「真白………」
青くなって固まる真白にエリオが心配そうに声を掛けた。
「真白ちゃん、一度ここを出る?」
「………ううん、私も行く。私のためにみんな手伝ってくれてるんだもん。私が逃げてちゃ駄目だよ」
「真白ちゃん………」
そう言ってリンスが真白の手を握る。
「私もあんまり得意じゃないの。だから手を繋いで行こう」
「うん、ありがとうリンスちゃん」
「さあ、それじゃあ行くか」
一行はエローシュの声と共に再び先へと進むのだった………
「酷い………」
今度は道の至る所に死体があった。
次の階は先ほどとは違い明かりは付いており、部屋の様子がしっかりと分かった。上とは違い今度は長い十字路と複数の扉。ドアが無い部屋の中を見ると生活感を感じる部屋の作りとなっていた。
「ここは何かの研究施設だな。死体も白衣が多い」
「ミッドの下に違法研究施設………これはもしかしたら管理局の誰か………?」
「エリオ違うぞ、よく見てみろ」
そう言いながらエローシュは十字路のちょうど真ん中の分かれ道の所に壁にもたれかかるバリアアーマーを指差した。
「これは報告にあった冥王教会の………」
「冥王教会………」
「リンス、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ………」
優理にそう返すがリンスの表情に暗さがあった。
「じゃあバルトマンは自分の所属していた
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