ターン34 鉄砲水と完全なる機械龍
[10/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だからこそ、攻撃力9000の重みが誰よりもわかるのだろう。口調こそ静かだったけど、そこに込められた思いは伝わってきた。ちなみに今本家じゃなくてあえてSinの方をリリース対象にしたのは、やっぱりカイザーを象徴するモンスターのサイバー・エンドをこんな小技で退場させるのはやっぱり何か違う気がしたから。それと、さっきとどめを刺しに来なかったことに対する借りを返したかったからってのもある。無論カイザーはそんなつもりじゃなかったんだろうけど、気にするのはこっちなんだ。
「もっとも、このターン僕はバトルできないからね。カードをセットして、ターンエンド」
カイザー LP1600 手札:1
モンスター:サイバー・エンド・ドラゴン(攻)
サイバー・ツイン・ドラゴン(攻)
魔法・罠:なし
場:シャインスパーク
清明 LP1000 手札:1
モンスター:霧の王(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
「俺のターン、ドロー。確かに攻撃力9000の霧の王は恐ろしいが、まだわからんぞ?魔法カード、貪欲な壺を発動。墓地のSinサイバー・エンドにサイバー・フェニックス、サイバー・ドラゴン・コアにサイバー・ラーバァ2体をデッキに戻して2枚ドロー。よし、攻撃力はだいぶ下がるがいいだろう。俺は、墓地のサイバー・ドラゴン3体と場のサイバー・エンド、サイバー・ツインの合計5枚を除外。サイバー・エルタニンを特殊召喚する!」
これまでカイザーが使ってきたたくさんのサイバー系モンスターが光り輝きながら空高く昇って混じり合い、一つの大きな光になって戻ってきた。その姿はこれまでのサイバーの集合体のようで、中央の巨大な顔にそこから伸びた長い首にも顔。そして特徴的なことに、サイバー・ドラゴン系列の頭部を模したようないくつものオプションパーツが辺りに漂っている。
「サイバー・エルタニンの攻撃力と守備力は、今除外したモンスター1体につき500ポイントアップする。シャインスパークの分も含めると攻撃力は3000だな」
サイバー・エルタニン 攻2500→3000 守2500→2100
「だけど、その数字じゃあ僕の霧の王の方がはるかに上!」
「だが、エルタニンの効果はもう一つある。このカードが特殊召喚に成功した時、場の全ての表側表示モンスターを破壊する!受けてみろ、コンステレイション・シージュ!」
エルタニンのオプションパーツの目に光がともり、その口が一斉に開いて霧の王をめがけて白い熱線を放つ。だけど、何かしらの効果で霧の王を破壊してくるのはこっちだって想定済みだよ!
「トラップ発動、デモンズ・チェーン!このカ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ