ターン34 鉄砲水と完全なる機械龍
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いけどつまり、僕の腕じゃあまだまだカイザーに本気を出させるほどのレベルじゃないってことか。……悔しい。なんとかして、このドローカードで大逆転してやろう。頼むよ、僕のデッキ。あのカードさえ引けば、あるいはまだわかんないんだ。
「僕のターン、ドローッ!さらにこのドローで僕の強欲カウンターも2つになったから墓地に送って2枚ドロー…………来た来た来たあ!まず魔法カード、クロス・ソウルを発動!僕はこのターンバトルフェイズを放棄する代わりに、モンスターをリリースするとき1回だけそのリリースを相手モンスターに肩代わりさせることができる!」
「なるほど、確かにそのカードなら俺のモンスターを1体確実に墓地に送ることができるだろう。だが、まだそれだけでは足りないな」
確かに。普通はそうだろう。だけど僕の手にはこのカード、ユーノの提案で昨夜デッキに入れてみたこのカードがある!
「僕のフィールドはさっきのターンにカイザーの攻撃ですっからかんになった、つまりもうカードはない!この条件をクリアした時、爆走特急ロケット・アローは手札から特殊召喚できる!」
派手な色をした、流線形のメタリックなバカデカ電車、爆走特急ロケット・アロー。このカードは比較的緩い条件で特殊召喚できる代わりに、そのターンのバトルフェイズ不可なうえにこれがいるだけであらゆる効果を自分が発動できなくなり、さらにスタンバイフェイズが来るたびに手札をすべて捨てなきゃいけないというめんどくさいデメリットを詰め込めるだけ詰め込んだようなモンスターだ。だが、その分リターンも大きい。
爆走特急ロケット・アロー 攻5000
「そしてここで、クロス・ソウルの効果が生きる。僕はクロス・ソウルの効果で選んだそっちのサイバー・エンド・ドラゴン………いや、Sin サイバー・エンド・ドラゴンと、このロケット・アローをリリース!さあ、こいつが僕の切り札だ!マイフェイバリット、霧の王降臨!」
2つの大型モンスターが消え、すこしすっきりしたフィールド上に剣を手にした鎧の魔法使いがふわりと降り立つ。さあ、ここからだ。さっきはあの攻撃力の前に散々な目にあったけど、一気に反撃と洒落込もう!
『よし、最っ高に上等な条件で出せたな。まさかここまでうまいこといくとはな』
「いつも助けてくれてありがとう、霧の王。この攻撃力はリリースしたモンスターのもともとの攻撃力の合計になる………そしてSinサイバー・エンドは4000、ロケット・アローは5000。つまり霧の王の攻撃力は、過去最高の9000!」
霧の王 攻9000
「ほう、攻撃力9000……か。大したものだな」
そう。カイザー必殺の戦術であるパワーボンド+サイバー・エンドでも、その攻撃力は8000止まり。日頃その数字に慣れてきたカイザー
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