暁 〜小説投稿サイト〜
オリ主達の禁則事項
交差点の中心で理不尽を叫ぶ少女
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゃないの?」
「まあそれは…」

 矢継ぎ早に出てくる疑問の答えは、結局の所で問題のオリ主が“バカ”だったと言う事で話が終わってしまう。
 秋晴もそのアホさにいささかうんざりだ。

「何と言うか、短絡的な話なんだが…貴族がいなければ身分による格差がなくなってハルキゲニアが平和になると思っていたらしい」
「…………………………は?」

 衝撃の真実…別の意味で…を聞いたルイズが目を丸くする。
 彼女も貴族の端くれだ。
 自分達がいなくなれば世の中が良くなると言われれば、その反応は無理もない。

「き、聞き間違いかしら?…貴族を無くせばハルキゲニアが平和になるって…何よそれ!!」
「時間差で怒り出すのは御尤もだと思う…俺も理解に苦しむ」

 ハルキゲニアの人間社会の根幹をなす貴族階層を無くしただけで世の中が良くなるわけがない。
 むしろ魔法と言う力を無くしたトリスティンは周りの国に滅ぼされる。
 周りの国の貴族をまとめて消しても、平民にも魔法使いがいるし…魔法その物を無くそうとしたら、魔法に依存して発展してきた人間社会は崩壊するだろう。
 長く続いてきたものには、長く続いてきただけの理由が存在するのだ。

 当然このような蛮行が第参条の例外に該当するわけがなく、ルイズや主要キャラまで地球に送ってしまったため、第壱条にも抵触する二重の禁則事項違反と言うわけだ。

「な、なんて事を…国家転覆どころじゃないわよ!!そいつバカなの!?」
「はっきり言ってその通りだ。他に言い様もない」
「そんな危険人物が野放しになっているなんて!!」
「なってないなってない。そこの所は俺が断言するから安心してくれていい」
「え?」
「あいつはとっくに“潰して”来たから」

 秋晴は事が起こった後、真っ先にオリ主の下に向かった。
ルイズ達を回収しに行く前に、オリ主を先に始末しなければイタチごっこで次から次へと貴族連中を送り込んでくるのが目に見えている。
真っ先に元凶を黙らせるのは当然だ。
方法としては、いきなり件のオリ主の目の前に現れると殴って殴って殴って蹴ってまた殴って蹴って蹴って蹴って蹴って殴ってからまた蹴ってと…遠慮や手心など欠片も掛けていないので、最終的にはそれをやった秋晴でさえ、これなら死んだ方が楽だろうにと言う有様になっていた…所で、第参条の違反と言うのは他の違反に比べて実働である秋晴の負担が大きい。
 知らない世界に放り込まれた一人一人を回収していかなければならない手間がかかる上、遅れれば先ほどのルイズのようになるのは火を見るより明らかなのだ。

 ゼロの使い魔の貴族は自称や物語後半のサイトのような特別な場合を除いてほぼメイジである。
 そして原作でも述べられているように、魔法は危険な物だ。
 錬度や
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ