交差点の中心で理不尽を叫ぶ少女
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かした。
オリ主はルイズの言うとおり、第一声で使い魔になることを拒否した…これだけなら秋晴の介入はなかったが、その直後、件のオリ主はその場にいたルイズを含めた“メイジすべて”を邪魔だと言って地球に送りやがったのだ。
「世界を渡る?何それふざけてるの!!何系統の魔法ならできるって言うのよ!!」
「魔法の話じゃないからな〜」
使い魔予定のオリ主がルイズをこの世界に送ったのだと言った瞬間にルイズが叫んだ。
こちらの正気を疑われても無理はない。
そもそも彼女は本来の主人公であるサイトをなかなか信じなかったし…自分の中にある理屈にそわない物を理解しようとするなら時間がかかるのも仕方がない。
「え、ちょっと待ってよ…」
「ん?」
さてそろそろ本気でどうしたものかなと秋晴が考えていると、何かに気づいて顔を真っ青にしたルイズが恐ろしい物を見た…でも確かめない訳にはいられないと言う感じで声を掛けて来た。
「あんた今…あの使い魔候補はあの場所にいた“メイジ全員”をここに送ったって言わなかった?」
「言った」
「ここにいるのは私だけじゃないの!?あそこにはキュルケやコルベール先生もいたのよ!!」
クラスメイトや教師の事を思い出したルイズが詰め寄ってくる。
おそらく自分のような事になっていると思ったのだろうが…。
「もう全員回収したよ。君が最後の一人」
「ほ、本当?」
「なんなら君達に倣ってブリミル様に誓ってもいい」
「よ、よかった…」
この世界に来て、近い人間から救出して行ったため、最後となったルイズはあんなにぎりぎりのタイミングになったのだ。
秋晴の言葉を聞いたルイズがほっとする。
言動や態度は大きいが、基本的に彼女はやさしい人間なのだ。
いくら日ごろ自分をバカにしている相手であっても心配するくらいには…教師より先に犬猿の仲であるはずの赤髪な彼女の名前が出た事にはあえて触れないでおく…おそらく無意識だろうから。
「わ、わかった。とりあえずアンタの言う事を信じるわ、ここはハルキゲニアではなく地球、世界を渡るって言うのも…そういう物って考えればいいのね?」
「冷静になって状況を素直に受け入れてくれて本当に助かるよ」
やはり、実際見た事もない建造物や物が目の前にあると違う。
明確な証拠を自分の目で聞いてしまえば、そう言う物だと考えるしかないだろう。
中にはこれは夢だと究極で無理やりなこじつけをする人間もいるのだから、そう言う意味では彼女は賢い。
そういえば、彼女は魔法を使えない…と本人が思っているだけ…とはいえ、座学の成績は良かった事を思い出す。
「でも…そのオリ主って奴は何故この世界に私達を送り込んだの?邪魔って何?あいつは私の使い魔になるために現れたんじ
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