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オリ主達の禁則事項
交差点の中心で理不尽を叫ぶ少女
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ていなかった。

 しかしそれはお互いさまで、拳銃を構えている警官達の様子がただ事ではないので、それに怯えてはいるが、ルイズは自分に向けられている銃口の危険性が正しく認識できていない。
 
それが正しく伝わらないのは幸か不幸か…もし、警官達が杖を向けられると言う事の本当の意味を知っていたら…ルイズが拳銃とそれを向けられている危険性を正しく認識できていたら…どちらかがパニックを起こして史上初、魔法と拳銃の銃撃戦が発生していたかもしれないのだから…。

「■■■■」
「だ、だから分からないってば、あんた達それで何するつもりよ!!」

 最後通牒出会った警官の言葉も…やはりつながらない。
 警官達が拳銃を構えなおし、ルイズに複数の視線と銃口が向けられている…アスファルトを吹っ飛ばしたのが一番まずかった。
 人の集まる場所での道路を吹き飛ばす爆弾騒ぎを起こすような危険人物相手ならば、警官達にも余裕はない。
たとえ相手が見た目は可憐な少女であっても十分に拳銃使用の条件は満たしている…つまりこの場での射殺もありうると言う事だ。
 
「ま、待って…待ってってば…ぁ!!」
「■■■!!!」

 その時、全員の目見移ったのは光だった。
 一瞬で、五感が消える。
 無明、無音、無感覚に捕らわれたルイズと警官隊がパニックに囚われなかったのは、それが本の瞬きほどの時間だったからだ。
 警官隊が資格を取り戻した時、その視界の中には何もなかった。
 ルイズも…彼女の起こした爆発でえぐられたアスファルトの惨状も…横転してボコボコになったトラックでさえ元通りになって鎮座している。

…その後、彼等は当然ルイズのモンタージュを作ろうとしたのだが、何故か全員の印象がバラバラで、半端に記憶されている事に気づく事となる。

――――――――――――――――――

「や、やばかった…」

 交差点から十分に離れた場所の路地裏で、秋晴は18ビートを刻む鼓動を深呼吸を繰り返して徐々に押さえて行く。
 実際、ギリギリのタイミングだった。
 もう数瞬でも遅ければ警官達の獣が火を噴くか、ルイズの魔法が炸裂していただろう。
 命中率が悪いと一部で評判のニューナンブと爆発場所を明確に定められない爆発魔法も応酬がどんな結果をもたらすか…あの場所の周囲には乗り捨てられた車もあったし、更にまずい事に最初に倒れたトラックからはガソリンが漏れ出していた。

 ガソリンを知らないルイズならともかく、警官達さえそれに気づかず拳銃を使おうとしていたのだから、どれだけダイ・ハードな状況だったか…後もう少しでも遅ければ、拳銃や爆発魔法で文字通りの意味であの場所一体が火を噴いていたはず…ルイズも警官達もまとめて動く松明になっていた可能性は十分にある。
別にブルース・
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