無印編
第三話
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今日、のぞみ達四人は『海鳴り温泉』に来ていた。
「わあ!いい所だな!!」
旅館の外観を見てテツユキ君が感想を洩らした。
「これもミナヨちゃんが商店街の福引で一等を当ててくれたおかげだね。」
「やだもう!のぞみったら!!」
のぞみがそう言うと、ミナヨちゃんは照れながら言う。
「三人とも、遊びで来ているんじゃ無いんだ。早くチェックインするぞ。」
すると、引率役のひかり隊長が言うので、三人はついて行った。
四人は受付でチェックインを済ませ、荷物を部屋に置くと部屋の窓の外をみた。
「随分と街から遠く離れているな。」
「どうします、隊長?」
ひかり隊長が呟くと、のぞみが聞いた。
「今から街の方に行こうにも時間が掛かりそうだからなあ・・・仕方ない。このまま普通に温泉を楽しむとするか。」
「「「やったー!」」」
ひかり隊長の決定に喜ぶのぞみ達三人。
早速、彼らは温泉へと向かった。そして、それぞれ男湯と女湯ののれんの前で分かれようとした時・・・
「あ!ヒカリアンだ!!」
廊下の向こう側から三人の女の子が走って来た。年は多分テツユキ君とミナヨちゃんより少し下くらいだろう。
「ねえ!あなた達、本物のヒカリアンなの!?」
金髪の外国人の女の子が聞いてきたので、のぞみがそれに答えた。
「もちろんさ。僕はのぞみ。こっちはひかり隊長だよ。」
「サインしてもらってもいいですか!?」
すると、紫色の髪の女の子がハンカチを取り出した。そこにサインして欲しいと言う意味だろう。
「弱ったなぁ・・・サインの練習とかして無いよ。」
「私もだ。」
それに困ってしまうのぞみ達。その時、肩にフェレットを乗せた茶色い髪をツインテールにしている女の子だけが何処か緊張しているのにテツユキ君が気付いた。
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ。ヒカリアンは皆のヒーローなんだからね。」
「は、はい・・・」
テツユキ君が声を掛けるが、まだ緊張が解けていない様子だ。そこへ・・・
「なのは〜!」
「すずか〜!アリサちゃ〜ん!」
三人の保護者らしき大人達が後からやって来た。
「どうもすみません。うちの子達がご迷惑をおかけして。」
そして、この中で最年長らしい黒髪の男性が謝罪する。
「いえ、別にいいですよ。」
「元気なお子さん達ですね。」
「ありがとうございます。ところで、あなた達もこれから温泉ですか?」
「ええ。それじゃあ、一緒に入りましょうか。」
ひかり隊長のこの言葉を始まりに、のぞみ達とこの一行は一緒に温泉に入る事となった。(もちろん、男女別で。)
男湯ではひかり隊長と先
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