暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生学校に行く
第一幕 充実している学園その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「英語訳で読んでいました」
「古典も英語なんですよね」
 学生さん達も笑顔でお話するのでした。
「本当に違いますね」
「それも全く」
「英語も日本語と同じで今とかつては違います」
 このことをです、先生はここでお話します。
「そのことはご存知でしょうか」
「あっ、そうでしたね」
「言葉は時代と共に違いますから」
「イギリスもそうなんですよね」
「昔と今で言葉が違いますね」
「そうです、シェークスピアの時代の言葉は違います」
 そうだというのです。
「どの国の言葉も同じですね」
「いや、凄く勉強になります」
「先生語学の先生も出来ますよ」
「僕達凄く勉強になりました」
「凄いですね」
「いや、僕も語学を学んでいますが」
 先生は学生さん達の言葉に笑顔で、しかし謙遜してその学生さん達に応えます。
「そこまではとても」
「至らないですか」
「そう仰るんですか」
「そうです、僕はそこまでの学識はないです」
 とてもだというのです。
「語学者は僕なぞよりとても言葉を知っていますから」
「だからですか」
「先生では、ですか」
「そうです、とてもです」
 語学者にはなれないというのです。
「なれません」
「そうでしょうか」
「先生凄いですよ」
「動物の言葉もわかりますし」
「日本語も中国語も読めますし」
「しかも日本の古典にもお詳しいじゃないですか」
「なれますよ」
「いやいや、僕はあくまで医者です」
 そして獣医だというのです。
「それで充分です」
「そうなんですか、けれどですね」
「これからもですね」
「日本にもいますので」
 学生さん達の今の問いにはです、先生は謙遜ではなく素直さで応えました。
「ですから」
「学ばれますね」
「日本文学を」
「文学だけでなく」
 それだけでなく、というのです。
「その他にも。日本自体を」
「勉強されますか」
「そうされるんですか」
「そうします」
 是非にというのです、先生は前向きでした。
「色々と行ってみたい場所もあります」
「じゃあ神戸はですね」
「この街は」
 学生さん達は笑顔で応えます、この人達も神戸にいますので。
 それで神戸のことを次々とお話します、それに大阪や京都、奈良といった関西のあちこちのことも。先生はその中で特にです。
「京都ですね」
「あの街ですね」
「あそこに行かれますか」
「面白そうな街ですね、よくお話は聞きますが」
「ただ夏は物凄く暑いですから」
 ここでこのことがお話する学生さんがいました。
「それに冬は寒いです」
「盆地だからですね」
「そうです、それは奈良もでして」
 奈良も盆地です、だからだというのですう。
「あそこも夏と冬は覚悟しておいて下さい」
「成程、
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ