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迷子の果てに何を見る
番外その一
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スカルはとりだしたライダーカードをディケイドに向かって投げた。そのカードを見てディケイドが驚いている。

「これは」

「さっきこの世界の神から届けられた。それを使ってこいつを倒した時に生まれたエネルギーを使ってお前を元の世界に帰すそうだ。だから全力を出せよ」

敵であるライダー達が話し込んでいる隙を使って僕はデッキケースに手を伸ばす。それに気付いたスカルがスカルマグナムで僕のデッキケースを吹き飛ばしてしまった。

「かなり短い間だったけどありがとう」

「気にするな。お前のおかげでこういうケースもある事が分かったんだからな。それにもしかしたらお前の世界にも他の転生者が送られるようになるかもしれん。餞別としてそいつは貸しておいてやる」

「使う事はないと思うけど借りとくよ」

ディケイドが受け取ったカードをバックルに挿入する。

『ATTACK RIDE LAEVATEINN!』

現れたのは一振りの、炎を大剣だった。

「おお、真名解放までされてる。なら序でに。レーヴァティン、術式固定、掌握!!」

ディケイドはその現れた大剣をエヴァが使う闇の魔法で取り込み

「術式兵装『業炎操邪』」

完全炎化した。更にライドブッカーからカードを取り出しバックルに挿入する。

『FINAL ATTACK RIDE,DE,DE,DE,DECADE!』

スクラッチ調の音声が発せられ、ディケイドの前に光のカードが幾重にも出現する。そして、取り込まれたはずの大剣を構え

「−−終焉の炎
エンドオブ・イグニション
…−」

大剣から放たれた炎が光のカードのエネルギーを取り込みながらこちらに向かってきて、そこで僕の二度目の人生が終了した。


side out










side レイト


「宝具を闇の魔法で取り込むか。中々面白い事を考えたな」

「やれなきゃ死ぬ所だったからな」

「そうか、まあこれでお前は元の世界に帰れる。神も中々分かってるみたいだしな」

「何がだ」

「後ろ」

ディケイドの後ろにはディケイドで鳴滝が世界を移動するときのオーロラが出ていた。

「それにしてもあんたは一体何者なんだ。転生者でもないのにこれだけの事が出来るなんて」

「それはまだ秘密だな」

「まだ?」

「ほれ、これも持って帰れ」

オレは影の中から段ボールを取り出し渡す。

「何が入ってるんだ」

「オレがこの世界に来てからやってきた事を書いた漫画と元の世界での人生を書いた漫画のコミックスだ。こっちは週刊誌で連載中だから続きが出た
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