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迷子の果てに何を見る
第三十一話
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「そやね、これでせっちゃんともずっと一緒に居れるし」

「うん。でも利用されたままなのもちょっと」

「あの茄子、ぬらりひょんに似てて前から腹が立ってたんだ」

「ならあの茄子にちょっとした呪いをかけよう」

『賛成』

「マスター達がそうおっしゃるのなら私も賛成です」

紹介が遅れたが一年前から我が家に新しい家族が増えている。
名前は天流・M・茶々丸。
超と葉加瀬とオレとキティで作り上げたガイノイドだ。
超の予定ではキティをマスターにするつもりだったのだが
マスターをリーネに、
動力もゼンマイと魔力から疑似S2機関(オレが開発した永久機関。A.T.フィールドは展開できないが魔法障壁は展開できる)に、
予算もオレのポケットマネーで数倍に膨れ上がり使われる部品や装甲は最高級品に、
キティがせっかく女性型で作るのだからおしゃれとかが出来る様にしてあげた方が良いというので廃熱処理の向上や人工スキンを使用しヘッドセットを着脱可能に変更、
接近戦のモーションをオレとキティを参考に構築、
武装を葉加瀬とキティが真面目に、
オレと超がネタに走り、
元の予定から変わっていないのはデザインとAIだけという状況だ。
量産も既にされ別荘の管理を行なってもらっている。しかもデザインは一体一体異なり名前も個体ごとに命名してある。戦闘能力は3体居ればタカミチ位倒せるんじゃねえ?という位だ。
一応、茶々丸は上位機体として他の姉妹より10%程性能は上である。

「ですが一体どのような呪いをかけるのですか?あからさまなのをかけますと疑われますが」

「そうだな、呪いと分からない位些細なものだが地味に効く状況に陥るのがベストだな」

「地味か、花粉症なんてどうです?季節的にもちょうど良いですし」

「腹痛とか軽い頭痛が延々と続くのも良いわね」

「ジジイなんだ、腰痛の方が効くだろう」

「髪がもう少しあれば抜け毛が増えるのも良いネ」

「足の小指をぶつけ易くなるとか」

「お金をよう使わなあかんようになるとかええんとちゃう?」

「愛用しているものを無くしてしまうとか」

「そもそもそんな呪いあるんですか?」

「大抵はあるな。無いのは作れば良いし」

「お父様、面倒だから全部かけてしまいましょう」

『賛成』

「う〜ん、一度にかけると怪しまれるから花粉症と抜け毛を今から1ヶ月間、頭痛と腹痛を3日後から2日間、足の小指をぶつけ易くなるのを今から1年間、腰痛は永続的に徐々に酷くなるように、金が飛ぶのは2ヶ月間、愛用品がなくなるのは、壊れ易くなるにしとこう」

「かなり酷い事になってるネ」

オレたちを巻き込もうとしてるんだこれ位当たり前だ
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