第四章
名前が気になった彼は眠気に身を任せ怒りを覚える。
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俺は今日も学校に行く。
何もしたくないけれど、それが普通であり、不変であり、作業のような単純で退屈なものだという認識は変わらない。今日も学校に行く。勉強したものが何の役に立つかも既に分からないけれど。
分からないから止めてしまうけれど。
辺りを眺めるとそこには沢山の建築物や、それに被さるような青空が在った。
これが千葉の空である。まあそんなに愛着はないけれど……。俺ここには越してきたから。
俺は千葉が嫌いなのだ。何しろ俺がこうなったのも千葉の中学校だったから。田舎で細々と暮らしたかったなあ。孤独で居たかったなあ。――ま、どうでもいいや……。
本当にどうでもいい
この材木座くんと並んで歩く状況を除いたら……。
何でだ!俺のステルススキルはどこへ行ったの?それともこの異常なキモ……しつこさが俺のスキルをブレイクしてるの?イマジンブレ○カーなの?お願いだからさっさと学園都市に行ってください。そして勝手に不幸してろ。
「な、なあ……桐山氏。その、あの……昨日のしょ小説、読んでくれたのか?」
ギブアップして寝た、とは言いづらい。一応読んだところまでで感想を言ってやるか……。
「女の子の服が破れたことは評価してやる」
「お、おう……」
何だそのリアクション……。
思ったんだけどリアクションって、リ・アクションって書くと何かかっこよくね?
――Re・Action!!!
「ほ、他には……」
「特にない」
「はぶっぅ!!!」
ドガシャア!と大きな音をたてて地面に倒れる材木坂くん。
地面にめり込んだかと思ったのに……。
ところで、今の状況を悲観的に考えうるに、端から見れば彼は独り言をベラベラと誰もいない空間に喋り、独りでに地面に伏せるおかしい人に映るだろう。
何かちょっと悪いことをしたなあ……。まあ向こうの自業自得だけど。
仕方ないから次はちゃんと読んであげるなんて……お、思ってないんだからねっ!いやマジで思ってないからマジで。
まあ、もう、どーでもいーや。どーでも。
何かが起こらないし何かを起こさない。全てが平坦だし曖昧だし歩き出す足もない。
地に足が着かないから、何もアクションを起こさない。故にリアクションもない。
つまり俺は平和を求める良識ある善き正直者ということになるな……。まったく、俺がこんなに良いやつだとは気づかなかったぜ。自分を一番知らぬは自分ってな。くだらねえ。
くだらなすぎてくだらなすぎてくだらなすぎてくだらなすぎてくだらなすぎてくだらない。
堪えられない。耐えられない。ずっと絶えない。絶えられない。
ひんやりとも温かみも感じられない無機物なゴムみたいに鞣された掌を額に当てる。ちっとも冷たくなかったから余計に苛立ちを覚え、汗
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