第四章
名前が気になった彼は眠気に身を任せ怒りを覚える。
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ない。何よりお互いぼっちだし、その上相手から見たら俺は先生によく連れてかれて何やら心配されている気を遣わないといけない人に映るだろうから、自ずと気まずさの念を禁じ得ない。
でも僕はぜんぜん気まずくないです!(ドヤァ。
俺はおもむろに制服のポケットからポケモンを取りだし、開く……ちょっと、待て。
ポケモン(ゲーム)と表記しないとこれはなかなかスプラッターな感じに……。
なので一応補足しておくが決してポケモン(生物)の開きではない。開いたのは言うまでもなくDoS lite、通称ドーエスである。いつも思うんだがドーエス ライトって軽めのプレイの事なのだろうか。だとしたら次世代機の機種名はドーエス ヘビーで、文字通り重めのプレイが世界中で繋がりながら楽しめるんですねわかります。他会社で発売されたゲーム機に付属しているシェア機能はそういう伏線なんですねこれもわかります。
気軽に配信することで人それぞれのプレイをみんなが視聴する。それが繋がるという新しいソーシャルネットワー(ry。
「桐山くん、何一人で唸ってるの?――はっ!?もしや哲学!?」
「………」
もう来たのかよ。随分早かったじゃないか……。
すこし比企谷と喋る時間が、正直ほしかったのだが。
しかし、よくよく考えると話すことなど大して無かったので、まあ……良しとしよう。
今日は依頼があって、奉仕部はそれを解決するための、それだけの部活なのだから。なのだから考える時間も、一緒にいる時間も十分にある。
構うもんか。全ては順調だ――。
僕はあくまでも十全で、続くだけの完全だ。
どうでもいいから、もう……続けよう。黙って続けよう。
「それじゃあご託はいいから、感想を述べ合おう。一応聞いておくけど、ちゃんと小説は読んできただろうな?」
俺は腕を組み、二人に目をやる。
一人は腐った眼差しで俺を見て、さも当然であるかのような態度で鞄から紙の束を抜き出す。
もう一人は女で、慌ただしい慌てふためいた態度で「マジでこんなのしっかり読んできたの?え、もしかして二人は真面目?」とでも言いたげな眼差しを向けた。こいつ読んでねえよ……。
どこか楽しげだったのは奉仕部を楽しいお喋りをする集まりだと思っているからだろう。まあ、普段はみな読書忙しく、挙句、部員の散髪に休日を費やすような体たらくだから、仕方がないとも言える。
こんな無気力な活き活きとしない部活は廃部でOK!さらには帰宅部代表として全力疾走ならぬ全力失踪をするまである。帰宅するだけで行方不明になり得るとか俺はどんだけ孤独なんだよ。
まあ今さら過ぎるけれども。
俺は退屈そうに手に持った紙をおもむろに広げ、まじまじと眺める。
すると雪ノ下が遅れて現れ、言う。
「さあ、手っ取り早く
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