第四章
名前が気になった彼は眠気に身を任せ怒りを覚える。
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えて、やっぱり嬉しいよ」
喜びを感じて生きているだろうか。
自分が分からなくなっていく気がしてしまった。
雪ノ下は少し呆れているように見える。
由比ヶ浜は少し疲れた顔を見せる。
比企谷もため息を吐く。
けど、皆も仕方がなさそうな顔をして、
「ああ、読むよ」
その返答に迷いはなかった。
「そうか……ありがとう!」
材木座の笑顔だった。
眩しかった。
少し、羨ましかった。ほんの少し。
ほんの少し、僕の心に傷がついた。
目を瞑って深呼吸をしてから、僕も応えた。
「暇があればな」
暇しかないけどな。
「ありがとう、桐山殿」
また眩しさを感じた。
感謝。
それはきっと、されることも、することも僕にとって刺激的なものだろう。
そして、久しく忘れていたものでもあったと思う。
それが、ここに来て、変わっている。
感謝すること、そしてされること。
人間の暖かさを僕はまた思い出し始めていた。
さて、この夕日は、この記憶は、変わらず悠久の過去になるか、それとも、生きることの希望となるのか、そんなことに僕は興味があるわけでもなかった。
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