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《SWORD ART ONLINE》ファントムバレット〜《殺し屋ピエロ》
約束
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確信が持てた。

「くはは、今回みたいにいくと思ってると痛い目見るぞ」

「それはこっちのセリフよ」

お互いに一歩も引き下がる気はないらしい。子供っぽさでは互角。こちらの方が身長で上回っているので、でかいガキという印象においては多少勝っているかもしれない。180センチ近いこのアバターは、目の前の少女より二回り以上大きいのだ。

「まぁ、なんにしても一週間後だ。バレット オブ バレッツで待ってるぜ」

いい加減馬鹿らしくなってきたので、メイソンはそれだけ言い残しその場を後にした。背中に戦場で出会った少女の視線を感じながら。

時間にしてみれば15分に満たない戦闘だったのだろう。事実、瓦礫と廃墟の群れから伸びる影の長さは記憶と全く変わらないように思える。

しかし、メイソンには《ガンゲイル・オンライン》に費やした1年間のなかで最も重大な何かを触った感触があった。

ライバル、仲間、理解者。

分からない。今踏みつけている砂のように掌からすべり落ちるそれは、簡単に手に入るようで、実は留めておくのに特殊な工夫が必要なモノなのかもしれない。

黙々と砂を蹴って移動する。

そんな諸々の思考が夕日にとけ込むのにさして時間は掛からなかった。







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