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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Development
第二十八話 ジャーナリズム
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考えているのだろう。

「……はぁ、好きにしてください」

 そんな表情にめげずにニコニコと笑顔でいたら、彼女も抵抗は無駄だと思ったのかため息とともに許可をくれた。まったく歓迎はされていないのは間違いないけれど。

「もう、そんな顔しなくてもいいじゃないですか。ふふ、いい子だから安心してください……鈴ちゃん!」

 さっそく、部屋の外で待たせてしまっている鈴さんに声をかける。

「お邪魔しまーす。ん、あなたが紫音さんのルームメイトね。初めまして、2組の凰鈴音よ。中国の代表候補生で専用機持ちね」
「……更識簪」

 代表候補生と専用機という部分に反応していたのが見て取れた。自分もそうであるというのを告げなかったのは、いまだ完成しない専用機に引け目があるのかはたまた面倒だっただけか。

「ん、よろしくね、簪。あたしのことは鈴でいいわ」
「……」

 あまりに強引な鈴さんに簪さんも少し引き気味だ。何か言いたそうにこちらを見ているけど敢えてここはスルーする。鈴さんも彼女が人見知りするのを知って、わざと強引に自分からいっているのかもしれない。

「ところで更識ってもしかして?」

 その鈴さんの言葉に再び簪さんの表情が不機嫌なものになり、黙り込む。僕はすぐに鈴さんに目配せしたら、どうやら彼女も何やら察したらしい。大雑把に見えて、意外と彼女はこのあたりの機微には敏い。

「まぁ、どうでもいいわね。あなたが代表の妹だろうが会長の妹だろうが関係ないわけだし」
「えぇ、そうですね」

 僕らがそう言うと、今度は驚いたような表情になる。最近気づいたのだけれど彼女は普段は無表情に見えて、実はけっこう表情豊かだったりする。いや、すぐ顔に出るというのが正しいか。楯無さんなんかよろこんでかまいたがるだろうなぁ……ってもしかしてそれも不仲になった原因じゃないのかな? あの人たまに見境がないし。

「鈴ちゃんは先に席に座っていてくださいね。お茶の用意をしてきます」
「あ、お構いなくー」
「ふふ、そうはいきません。この部屋の初めてのお客様ですから」

 鈴さんには先に座ってもらい、自分は紅茶を淹れることにする。虚さんに淹れ方を教えてもらってから格段においしくなったと思う。とはいえ、彼女にはまだまだ及ばないのだけれど。今までは自分と、たまに簪さんに淹れるくらいだった。その時ばかりは彼女も反応してお礼も言ってくれるので数少ない二人のコミュニケーション手段だったと言える。

「お待たせしました」

 一応、簪さんの分も考慮して多めに用意して戻ると……既に簪さんが座っていた。何故か本人も呆けている。鈴さんが強引に連れ出して座らせたのだろうか、相変わらずこちらにむけて口をパクパクさせて非難めいた視線を送ってくる。

「ふふ、
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