ルリム・シャイコースとの戦い W
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・・・。」
「ん・・・。」
何分間そうして貪り続けていただろうか。身体の痛みが完全に消えて、呼吸が苦しくなった所で、彼らはようやく唇同士を離す。
ツーッ、と二人の間に銀色の橋が架かり、広がって落ちた。
『はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。』
祐里の姿が、若干だが変化していた。
亜麻色の鮮やかな長い長髪はそのままだが、瑠璃色だった瞳は、透き通った朱色となっている。更に、衣服が十二単と羽衣に変化しており、正に平安の美しき佳人とでも言うべき姿となっていた。
「・・・護堂、さん・・・。」
「・・・祐里。」
その姿を見て、護堂の中に熱い衝動が渦巻く。・・・が、
『!?』
そんなことをやっていられるような状況では無くなってしまった。
『出てこい神殺し!先ほどの続きといこうではないか!!!』
「・・・来たな。」
「・・・護堂さん。」
「いいから。祐里はここで待っててくれ。」
ポンポンと。最初に会った時のように、優しく彼女の頭を撫でていく護堂。その動作に安心し、祐里は頷いた。
「・・・はい。お帰りを、お待ちしております。」
これから、まつろわぬ神と神殺しの第二ラウンドが始まる。
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