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カンピオーネ!5人”の”神殺し
ルリム・シャイコースとの戦い W
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れまくっている。人一人の命を背負っているのだ、当然だろう。

(それなのに、そんな様子は殆ど見せずに、私の心配をしてくれている・・・)

 本当なら、彼だって叫びたいほどの気持ちを抱えているはず。だが、祐里を不安がらせるわけには行かないと、それを必死に我慢しているのだ。
 ・・・なんて優しい人だろう、と祐里は思った。

 そして、決断した。

「・・・護堂さん。決心、しました。」

「・・・ッ!」

「・・・お願い、します。」

 スッと、祐里は静かに目蓋を閉じる。少しだけ顔を上に向け、護堂の目線へと合わせた。

「・・・いいんだな?」

「・・・女性にこれ以上言わせるのは、酷いと思いませんか・・・?」

「・・・・・・そう、だな。」

 護堂の纏う気配が変化した。類稀なる霊視の能力を持つ祐里には、目を瞑っていても、それが強大な《炎》、《太陽》と《支配》を司る神の権能だということが分かる。

「我、炎を統べる者。我、焔を司る者!・・・祐里。例え世界全てを敵に回しても!例え全ての神様を敵に回してでも!俺と共に生きると誓えるか!?」

「・・・誓います。私、万里谷 祐理は、草薙護堂と永遠を共にすることを誓います。」

 二人の唇が、重なった。

「・・・んぅウウウウウウウウウウウウウ!?」

 轟!と膨大な呪力が放出された。それらは散ることなく、炎の粒子へと変換されて祐里の肉体へと吸い込まれていく。

 激痛が走る。ルリム・シャイコースに体を変質させられた時は感じなかった痛みを感じた。というのも、一度人外に変質させられた身体を上書きしているのだから、当然なのだが。

「ん!ンウウ!ンああああああああああああ!?」

 篭った声が響く。身体に走る激痛に耐えられず唇を離そうとしても、護堂の唇はそれを許さない。決して逃がしはしてくれない。舌と舌が絡み合い、涎が口の端から流れ落ちるが、二人はそんなこと気にしていない。

 ガリガリと。

 痛みに耐えかね、爪を立てる祐里が、護堂の首筋を引っ掻いている。華奢な身体とはいえ、人外に変質している最中の彼女の力はそれなりに強い。護堂の首筋からは、幾筋もの血液が流れ落ち、祐里の指へと絡まる。

「・・・んぅ!・・・んぁ!」

 段々と、彼女の身体の痛みが治まって来る。そして、彼女の瞳から、一筋の涙が溢れた。

「・・・ん。」

「・・・ぁ・・・。」

 それを見た護堂が舐めとる。その行為によって更に祐里の体温が高まり、顔が赤くなる。そして、それを隠すかのように、護堂へとキスの続きをねだった。

「んっ!」

 彼も、拒否などしない。今はこの愛おしい娘を抱き続けたい、とそう思っていたから。

「・・・んぁ・・・・・・
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