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カンピオーネ!5人”の”神殺し
ルリム・シャイコースとの戦い W
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後にアリスによって付けられた名前である。

 この権能は、人を眷属に変化させる権能。《炎》、《支配》などを司るクトゥグアから奪った権能なので、この権能の影響を受けた人間は、炎の精(The Fire Vampires)として、新たに新生する。

 効果として、全身を炎に転化させる事が可能になり、力量としては神獣程度の力を得る。不死ではないが不老となり、永久に老いることがない。ここまで見れば、人間をやめることと引換にしても魅力的な権能なのだが―――

 ―――やはり問題がある。

 対象となる人物が、護堂に永遠の忠誠を誓うことが発動条件となる。更にキスも条件として含まれており、実質女性限定の権能である。更に言えば、眷属となった後に護堂が死んだ場合、どうなるのかが不明なのだ。最悪の場合、護堂が死んだ瞬間、祐里も道連れになって死ぬ、という可能性もある。そういう意味では、この権能を使わずに、この土地で他の解決方法を待つのも一つの手段かも知れない。
 この他にも、多少の不都合があるんじゃないだろうか、と護堂の直感が囁いている。

「き、キス・・・ですか・・・!?」

「ああ・・・。だから、封印しておこうと思ったんだ。誰にも知らせないようにしようって。」

「・・・///」

 赤面。護堂と祐里は、顔を向けあったまま黙ってしまう。いやいやキスが問題なのかよ!と思った人もいるだろう。だが、護堂と道連れに死ぬかもしれないというリスクよりも、ファーストキスを捧げるかどうかのほうが、今の祐里にとっては重要なのである。

(こんなに大事な話なら、もっと早く話してくれれば・・・)

 と、一瞬恨みがましく思ったが、次の瞬間には考えを改めた。

(・・・でも、護堂さんがどういう方なのか分からなければ、決断も出来ないですし・・・)

 最悪、命を失うかもしれないリスクを背負っているのだ。軽々しく決断は出来ない。だからこそ時間が必要だが、護堂の人となりを知ることも大事だ。なにせ、権能を発動すれば、護堂と一生を共にするのだ。それはつまり、結婚することと同義なわけで。

「〜〜〜ッ///!」

 護堂との結婚生活。それを妄想して祐里は更に顔を赤く染める。イヤイヤをするように首を振り、そして気がついた。

(・・・私、護堂さんとの未来に、不安を感じていません・・・)

 恥ずかしいから躊躇ってはいるが、それは嫌だからではない。少なくとも今の時点で、彼に嫌悪感などを抱いていないことは確かだった。

「・・・祐里、大丈夫か?」

 様子がおかしい祐里を見て、護堂が心配している。

(・・・護堂さんも、不安なんですね・・・)

 自分の選択で、祐里の命が失われるかもしれない。平然としているように見えるが、護堂の内心は荒
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