第一章
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のだか」
彼はフライパンでそのハムエッグを焼きながらまた僕に言ってきた。
「急に変わったよ、君は」
「人間は変わるものさ」
「それでも変わり過ぎだよ」
そのハムエッグを焼きつつ僕に顔を向けてまた言うのだった。
「あんまりにもね」
「そんなに変わったかな」
「前は振り向きもしなかったじゃないか」
昔を思い出しての言葉だった。
「誰でも。違ったかい?」
「言われてみればそうかな」
「ゲイかも知れないって思ったけれどね」
「またそれは言い過ぎだろう?」
生憎僕にそんな趣味はない。至ってノーマルだ。けれどアメリカじゃゲイかそうでないかは結構問題なわけで。彼もそのことを気にしているのだった。
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