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ゲルググSEED DESTINY
第八十六話 見えない影に
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てしまった為、放置されザフトに接収されていた。

「俺達にも少しは運が回ってきたんじゃない?ま、何はともあれ気に入らないがアークエンジェルの奴等には感謝するぜ」

アークエンジェルの部隊が居なければ今頃レクイエムはザフトに占領されたままで内部に侵入することなどできなかったはずだ。その点にだけは感謝してもいいとネオは思う。

「さあ、俺達も遅ればせながら介入させてもらうとしよう。各機、出撃準備だ!」

戦場に辿り着きつつある彼らは出撃の準備を整える。動かせるMSはたったの三機、ロッソイージス、G-V、ストライクE――――そんな戦力でもせめてデュランダルに一矢報いなければ死にきれないとネオはそんな事を考えながらヘルメットを被る。

「ネオ、どいつからやるの?色々混じっちゃってるけど、どれが敵ってわけ?」

「関係ないな、コーディネーターであるなら全員敵だ」

ネオと同じようにノーマルスーツに着替えてヘルメットをかぶる様にしているアウルとエミリオ。ネオはその二人の話の内容に対して必要なことを指摘する。

「オイオイ、余裕が無いんだ。流石にそれは勘弁してくれ。俺達の目的はあのメサイアとかいう訳の分からん要塞の破壊だ。相当無茶する羽目になるだろうが頼むぞ」

そう言ってストライクEに乗り込むネオ。ふとライゴウに乗っていた時以上の既知感に陥る。が、ネオはそれを錯覚、或いはライゴウに乗っていたことによるものだと考えた。深みにはまってしまえば後悔すると、本能がそんな風に囁いている気がしたから――――

「ネオ・ロアノーク、ストライク行くぜ!」

ガーティ・ルーの部隊も戦場にこうして介入していく。







「プラントに到着〜と。ずんぐりむっくりななりして、わりかし早いのな、この艦」

ダナはアメノミハシラの艦隊に奇襲を仕掛けた後にメサイアに向かって移動していた。彼の部隊の母艦として用意されたザンジバルU級――――リリー・マルレーンに乗っていた彼は、艦橋から覗ける遠くのメサイアの姿に口笛を吹きつつ嗤っていた。

「月のレクイエムやコロニーレーザーなんかよりよっぽど危険じゃねえか、あんなもの。ある意味前大戦の化け物だろ、アレ?」

メサイアのネオ・ジェネシスを見てそう嘯くダナ。リング状に取り付けられた陽電子リフレクターも存在している様子をみて、つくづく桁外れの代物であると考える。

「ま、攻撃を仕掛けるなら後ろから不意打ちでってことだな……」

カタパルトで機体を固定し、ミラージュコロイドを搭載した各機は推進剤等の熱量を放出することなく出撃する。

「よーし、ターゲットはあのラー・カイラムとかいう白い船だ。とっとと落として戦況を混乱させてやるよ」

現状を見てそう判断するダナ。ここでも
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